ドッグフードには、タンパク質源として豆類が使われているものがあります。人間にとっては、良質な植物性タンパク質源であり、ヘルシーで体によいイメージのある食品ですが、犬にとっては少し事情も変わってきます。ドッグフードに使われることの多い豆類の種類と、犬の体に与える影響について解説します。

ドッグフードの原材料として使われている豆類の種類

ドッグフードの原材料としては、主に次のような豆類が使われています。

大豆
全脂大豆
全粒大豆
大豆ミール
脱脂大豆

原材料が「大豆」「全脂大豆」「全粒大豆」などの場合は、大豆そのものが原材料として利用されています「大豆ミール」「脱脂大豆」は大豆を原料として加工されたものです
「大豆ミール」または「脱脂大豆」とは、大豆から大豆油を搾り取ったあとの粕を粉砕して粉末状にしたもののことです。大豆粕とも言います。家畜飼料や養殖魚の飼料、ペットフードの原料として利用されることが多い安価な原材料です。
ただし、大豆ミールや脱脂大豆と言っても、その品質は様々で、人間の食品用に使った後の文字通りの絞りカスで、栄養がほとんど含まれていないようなものから、良質なタンパク質源となり、大豆の代替品としても使用できるレベルのものまであります。

ドッグフードのタンパク質源としての大豆

犬は雑食寄りの肉食動物です。人間と比べると多くのタンパク質を必要としており、植物性のものを消化するのが苦手です。このため、ドッグフードのタンパク質源としては、肉や魚などの動物性タンパク質がメインの原材料で、植物性タンパク質である大豆は補助的に利用されていることが望ましいです。

タンパク質の質を評価するアミノ酸スコアと生物価を見てみると、

・鶏肉
アミノ酸スコア:100、生物価:74
・小麦
アミノ酸スコア:44、生物価:41
・大豆
アミノ酸スコア:69、生物価:73

となっています。

大豆は生物価は高く、体内での利用率には優れますが、アミノ酸スコアが低く、必須アミノ酸を十分に摂取するのが難しくなります。小麦よりは優れたタンパク質源ではありますが、やはり肉には及びません。このことからも、大豆はドッグフードの補助的な原材料であり、主原料には向いていないことがわかります。

※アミノ酸スコア:必須アミノ酸のバランスを示す数値
生物価:窒素の体内利用率

補助的な原材料ということを前提にすると、大豆は穀物ではありませので、小麦などのグルテンにアレルギーを持っている犬にとってはよい原材料となります。
グレインフリーの高品質なフードでもしばしば使用されています。

非常に安価なドッグフードの場合、タンパク質源として肉や魚の量が少なく、大豆ミールが多く使われていることがあります。そのようなドッグフードは、タンパク質の質が低いだけでなく、そもそも栄養価が低く、ただのカサ増しになっていたり、大豆油抽出時の薬品が残留しているケースもあるようです。
大切なことは、原材料に大豆が使われているか否かではなく、どの程度の品質の大豆が利用されているかです。

大豆の注意事項

ドッグフードの原材料として大豆が利用されている場合、その使用量は全体からするとわずかな量なので、基本的には問題が起こることはありませんが、大豆を過剰摂取すると犬とっては問題が生じることがあります。
大豆には、胃腸を刺激する酵素が含まれています。この酵素は胃酸の量を減少し、消化中のものも発酵が促進されますので、結果後して胃の中にガスが発生します。このガスが過剰に発生して腸に進むと、腸が膨らみ「鼓腸症」を引き起こすことがあります。
また、消化しにくい大豆のカスが大量に溜まってしまってうまく排泄されないと、「腸捻転」を引き起こすこともあるようです。
いずれもドッグフードに使われている大豆が原因となって起こることは稀ですが、大豆の過剰摂取には注意が必要です。

筆者紹介yukiya.hiプロフィール:
動物好きが高じてペットフード販売業を営む。大切な家族の一員として、体に良いペットフードをあげたいけれど、どうやって選べばよいのかわからないという飼い主さんに、カウンセリングを通して最適なフード選びを提案しています。

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