換毛期によく見られる行動のひとつに、毛玉の嘔吐があります。抜けた毛を大量に食べてしまうことで、このような行動に繋がるのですが、犬が毛玉を食べ、それを吐くことに問題はないのでしょうか。

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動物看護士として働く傍ら、人間と犬や猫がもっと楽しくお互いが幸せに暮らせるように、医療に限らず犬猫の食・法律・暮らしについて日々勉強しています。

食べてしまった被毛は、体外に排出される

抜けた被毛を大量に食べてしまうと、それらは消化管内で異物として認識されます。そのため、胃内にある毛玉は、基本的に【嘔吐】あるいは【排泄】のどちらかの方法で、体外に排出されます。

嘔吐であれば、食べてしまった毛を胃酸(緑や黄色っぽい液体)と一緒に吐き出します。この時、ぐったりした様子などが見られなければ問題はないでしょう。

また、排泄の場合も、毛玉がそのまま便として排出されることもあれば、便と混じって排泄されることもあります。ただし、どちらも明らかに目で見て分かるため、毛玉を体外へ排出した場合は、同じことを繰り返さないように、犬がいる空間を清潔に保ちましょう。

基本的に、少量の被毛であれば、どちらかの方法で体外へ排出されるので問題はないのですが、1度に大量に飲み込んでしまった場合には注意が必要です。

大量に毛玉を飲み込むことによる危険

すでに説明をしましたが、少量の被毛であれば、胃内で大きな毛玉になることもないため、【嘔吐】か【排泄】のどちらかで体外へ排出されます。しかし、食べてしまった被毛が大量であったり、少量であっても毎回食べては排出するといったサイクルを持つ犬の場合は、【腸閉塞】を発症するリスクが高まるため注意が必要です。

腸閉塞とは、文字通り腸内で異物が詰まってしまうことにより、本来排出されるべき便が腸内で閉塞してしまう病気です。

腸閉塞を発症すると、以下に挙げる症状が見られるようになります。

■食欲がなくなる
■元気がなくなる
■お腹が痛そうにうずくまる
■嘔吐
■多飲

腸閉塞は、早期発見・早期摘出が必要な病気で、発見が遅れると命の危険もある恐ろしい病気です。そのため、とくに換毛期は注意が必要です。

毛玉を食べないようにするには

こうした毛玉のトラブルを防ぐには、どのようなことを行えば良いのでしょうか。ここでは、毛玉を食べないようにするために必要な行動をいくつか紹介していきます。

■ブッシングやシャンプー
毛玉予防で1番大切なことが、ブラッシングやシャンプーです。特に、長毛種であれば毎日ブラッシングを行いましょう。また、最低でも月に1回はシャンプーを行い、換毛期であれば月に2回程行うことも毛玉予防に効果的です。

また、体に毛玉ができてしまった場合は、毛玉を切ったりコームでとかしてあげることも必要です。できた毛玉を放置すると、自分で毛玉を噛み切って飲み込んでしまうこともあれば、毛玉周辺がムレて皮膚病になったり、手足が引っかかってしまいケガをしてしまうこともあります。こうしたトラブルを防ぐためにも、体にできた毛玉は取り除きましょう。

■ストレスをなくす
犬は、ストレスが溜まると自分自身の体を舐めたり、身の回りのものを舐めたりします。そうすると、気づかないうちに被毛を大量に飲み込んでいる可能性があるため、できるだけストレスが溜まらないように工夫をすることも大切です。

また、愛犬用のベッドやクッションなどがあったら、それらも定期的に掃除を行い落ちた被毛をキレイに取り除きましょう。ベッドやクッションは、舐めてしまう可能性が1番高い場所でもあるため注意が必要です。

■こまめに室内を掃除する
室内を清潔に保つことにより、毛玉が密集するのを防ぐことができます。そのため、掃除は毎日行い、出来る限り清潔な空間を作るよう心がけましょう。

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