人間や動物にとっての肌(皮膚)は、体の一番外側に存在して体を防護する道具であり、常に完璧な状態で維持をしていくことが何よりも大事です。

人間と同様に犬にも敏感肌が存在、敏感肌の具体的な症状として以下のようなものがあります。

①皮膚の全体や一部が赤くなる。
②かゆみが出る。
③全身や一部がパッチ状に脱毛する。
④乾燥してフケが出る。
⑤脂っぽくベタベタする。

rihomeopath

筆者紹介 東京出身、獣医師、医学博士、ニューヨークで人と動物のホメオパシーを4年間学び、日本では小動物臨床を10年ほど経験。馬と牛の多いノルマンディーで、フランス人夫と田舎暮らし中。

大抵の子はこれらのトラブルが皮膚に出ているにも関わらず、元気食欲に大きな問題は無く、一般的な体調が非常に良好です。

皮膚だけの問題であることから、飼い主さんもすぐに病院に連れて行かずに様子を見ていることが多いです。

残念ながら敏感肌の問題を複雑化してしまう原因は、犬自身が自分の皮膚を舐めたり、引っ掻いたりすることで皮膚に何らかのダメージを更に与えてしまうことです。

そこから二次感染が広がって次の段階の問題を作り上げ、放置している時間が長ければ長い程治療の時間も長く高額になる可能性が出てきます。ですから、我が子に少しでも上記にあげたような症状が見られた場合には、早急に病院で原因を明らかにして貰うことが必要です。

例えば普段から暇潰しに四肢末端を舐めていると思っている子でも、実は敏感肌で舐めていることも考えられます。まずは改めて我が子の行動を観察し、皮膚の状態や四肢末端を見てみると良いでしょう。

犬の敏感肌の原因

敏感肌であることが分かったら、次は原因を知る必要があります。原因を知ることによって治療が非常に効果的に行われ、ワンちゃん達が痒みなどの耐え難い症状に苦しむ期間も短くなると言えます。また、症状に苦しむ姿を見る飼い主さんも楽になることは明らかです。原因として考えられるものは、以下に示したように大きく分けて4つあります。

 ①食物によるアレルギー反応:ある種類の食物を食べるとアレルギーを起こして皮膚に症状が出てしまうタイプの子が存在します。人間でも小さい時からアレルギーで悩んでいる方が多いと思いますが、動物でも同様のことが考えられており、皮膚症状(中には消化器症状の場合もある)が出たりします。
 ②環境の中で接触する物に対するアレルギー:生活環境の中でのあらゆる物がアレルギーの原因になり得ます。例えば散歩で外に出かけた場合にはノミやダニに寄生され、それらに対するアレルギー反応として皮膚に症状が出る可能性があります。そして草むらの散歩で植物に接触してアレルギーが出たり、帰宅してからシャンプーをしたらシャンプー剤でアレルギーを発症することさえも考えらるのです。
 ③季節や気候:ワンちゃんの中には、特定の季節になると皮膚の状態が悪くなる子が存在します。
④冷暖房機器:室内で飼育されているワンちゃん達にとっては、冷暖房機器は非常に身近な存在です。特別なケアをしないと、人間と同様に乾燥肌を招くことがあります。乾燥して皮膚が剥け落ちてしまうと、皮膚のバリア機能は低下するので注意が必要です。

犬の敏感肌のケア

我が子が敏感肌である場合には、それなりのケアが必要になります。しかし、何よりも先に敏感肌であることに気づくことが最初のステップです。ここでは敏感肌を含めて普段から気をつけるべきことを示します。

まず最初にやるべき事は、獣医師による皮膚チェックを含めた健康診断です。特別に何か病気の症状が出ていない場合でも必ず年に1度以上、健康診断を受けることをお勧めします。ワクチン接種で病院を訪れるだけでも、必ず獣医師という最高のプロが皮膚の状態もチェックをしてくれますから間違いがありません。皮膚についての視診で異常を認めた場合には、健康な皮膚を作るために必要なフードのアドバイスも受けられます。

飼い主さんがあちこちのフードを自分で試すのではなく、プロに適切なフードを教えてもらう方がワンちゃんにとっても負担が少なくて済みます。そして、皮膚や被毛の健康維持に必要な保湿系シャンプーやコンディショナーも、獣医師に教えてもらいましょう。

次に忘れてはいけないのは、経験豊富なトリマーにお手入れをしてもらう事です。経験豊富のトリマーは皮膚と被毛をしっかりと見てくれていますから、アドバイスに耳を傾けてみましょう。但し、トリマーは獣医師ではありませんから、診断や治療に関わる部分は必ず獣医師の判断を聞くようにしなければいけません。

ご自宅で出来ることは、普段から軽いブラッシングなどを行って被毛と皮膚をチェックし、汚れたパッドをそのままにして自分で舐めてしまうようなことがないように気をつけることです。汚れたパッドを拭くことで飼い主さん自身がパッドの状態や趾間の状態を知ることができます。

犬の敏感肌に関する注意

現在、皮膚の悩みは犬までもが抱えている時代になりました。ちょっとでも皮膚の状態が気になる場合には、まずは獣医師に診せてから次のことを考えましょう。命に直結ではないからと言っても軽く考えずに、必ず病院に足を運ぶようにして下さい。早期にケアを開始することで、症状を軽度に抑えることが可能です。

病気になる前にドッグフードをチェック!!

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