ドッグフードは、肉・魚類、穀物、イモ類、豆類などを基本的な原材料とし、タンパク質、炭水化物、脂質など犬にとって必要な栄養素が満たされるようになっていますが、それ以外にも、犬の健康に寄与する様々な成分が含まれているものがあります。

今回は、最近人間にとって体にいいと注目されている成分「ファイトケミカル」について、その特徴とドッグフードに添加されるときの特徴について紹介します。

筆者プロフィール:動物好きが高じてペットフード販売業を営む。大切な家族の一員として、体に良いペットフードをあげたいけれど、どうやって選べばよいのかわからないという飼い主さんに、カウンセリングを通して最適なフード選びを提案しています。

ファイトケミカルとは?

ファイトケミカルとは、一般的には、植物性食品の色素や香り、アクなどの成分から発見された化学物質のうち、通常の身体機能維持には必要とされないが、健康によい影響を与えるかもしれない成分のことを意味します。

例えば、赤ワインに含まれていることで有名なポリフェノールもファイトケミカルの一種です。(勿論、犬にワインを飲ませてはいけません!

ファイトケミカルの健康への影響は十分なエビデンスはなく、現時点で効果が証明されているわけではありません。そのため、盲目的にファイトケミカルは良いものと信じ込むのも如何なものかという側面はありますが、様々な効果が期待されていることも事実です。

その中でも「抗酸化作用」は特に注目されているファイトケミカルの効果のひとつです。

抗酸化作用とは?

生物の身体も、金属と同じように常に酸化が進んでいます。エネルギーを作り出すために、呼吸をして酸素を取り入れるわけですが、その過程において、一部の酸素が「活性酸素」と呼ばれるより酸化力の強い物質に変化します。活性酸素は、病原微生物を殺すという生きていく上でとても重要な役割を担っています。

しかしながら、過剰な活性酸素は、身体の酸化が促進し、タンパク質やDNAを傷つけ、老化や生活習慣病のに繋がってしまいます

抗酸化作用とは、活性酸素を取り除くこと、つまり還元作用のことを意味します。

ビタミンA, C, Eや、カロテノイド、ポリフェノールや、合成酸化防止剤のBHA,BHTなどが強い抗酸化作用を持っています。

抗酸化物質は、タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維に次ぐ「第7の栄養素」と近年では呼ばれるようにもなっています。
植物は、雨風や紫外線などの過酷な環境を生き抜くために、進化の過程で自ら酸化を防ぐ抗酸化能力を身につけました。ファイトケミカルは、植物の抗酸化能力の成分を抽出したものであり、体内で抗酸化物質として作用する天然由来の成分が多く含まれています。哺乳類は抗酸化能力を持っておらず、ファイトケミカルを摂取することで間接的に抗酸化能力を得ることができるということで注目されています。

ドッグフードに含まれるファイトケミカル

ファイトケミカルの効果は、哺乳類である犬にも期待できます。ドッグフードにもファイトケミカルが添加されているものが増えています。

前述のように、ファイトケミカルとは単一の原材料や成分を表すものではありません。成分表記も様々で、ファイトケミカルと直接的に記載されることもありますが、ポリフェノールやカテキン、タンニン、カロテン、リコピン、イソフラボン、リグナンなどもファイトケミカルの一種ですので、そういった成分名が記載されていることの方が一般的です。

また、原材料に野菜や果物などの植物性のものが使われていれば、成分としてファイトケミカルが含まれていることになります。

ファイトケミカルは犬が生きていく上で必須の成分ではありません。

しかし、人間と住むようになり、住環境、食生活、医療環境の向上によって長く生きることができるようになった犬は、人間と同様に老化やストレスといった問題に直面しています。ファイトケミカルは、そういった現代社会に生活する犬にとって有用な成分のひとつであるといえるのではないでしょうか。

病気になる前にドッグフードをチェック!!

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