人間にとっては、ダイエットや腸に良いというイメージがあるオリゴ糖。

健康食品としてマスメディアでさかんに取り上げられていますので、詳しくはなくても誰しもが知っている成分でしょう。

そんなオリゴ糖ですが、犬に与えても大丈夫なのか?オリゴ糖の特徴と犬に与える影響について紹介します。

筆者プロフィール:動物好きが高じてペットフード販売業を営む。大切な家族の一員として、体に良いペットフードをあげたいけれど、どうやって選べばよいのかわからないという飼い主さんに、カウンセリングを通して最適なフード選びを提案しています。

オリゴ糖とは

オリゴ糖に明確な定義はありませんが、少糖類とも呼ばれており、単糖が2~10個程度結合したものを意味します。

単糖とは、それ以上分解されない糖類のことで、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトースなどが有名です。

単糖類が多数結合したものが多糖類で、例えば、グルコースが結合したものにはグリコーゲンやデンプン、セルロースといったものがあります。

オリゴ糖は、単糖類と多糖類の中間的なものです。

主な二糖類(単糖が2つ結合したもの)には、マルトース(麦芽糖):グルコース+グルコース、スクロース(ショ糖):グルコース+フルクトース、セロビオース:グルコース+グルコース、ラクトース(乳糖):ラクトース+グルコースなどがあります。

単糖が数個のオリゴ糖で代表的なものは、イソマルオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、キシロオリゴ糖、ラクトオリゴ糖、ビートオリゴ糖などです。

一般的にオリゴ糖というと、これらのものを示すことが多いでしょう。

オリゴ糖の機能と身体への効果

上記のように、オリゴ糖といっても様々な種類がありますので、身体への影響もそれぞれですが、いくつかのオリゴ糖にはプレバイオティクスとしての効果が期待されています。

プロバイオティクスとプレバイオティクス

プロバイオティクスとは「宿主に有益に働く生きた細菌(=有用菌)によって構成される添加物」と定義されます。

乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌、ヨーグルトなどが該当します。

一方で、プレバイオティクスは「大腸に常在する有用菌を増殖させるか、あるいは有害な細菌の増殖を抑制することで宿主に有益な効果をもたらす難消化性食品成分」と定義されます。

簡単に言いかえると、腸内の善玉菌を直接摂取するのがプロバイオティクス、善玉菌のエサとなるものを摂取するのをプレバイオティクスと言います。

オリゴ糖は、プレバイオティクスとしての働きがあります。つまり、オリゴ糖は腸内の善玉菌の食源となり、善玉菌の数を相対的に増やすことで腸内環境を良好にする効果が期待されるわけです。

犬の消化吸収機構とオリゴ糖の影響

オリゴ糖といっても様々な種類がありますので、犬の身体に与える影響もそれぞれ異なります。

例えば、ラクトース(乳糖)もオリゴ糖の1つではあります。犬にはラクターゼと呼ばれるラクトースを分解する酵素がありません。いわゆる乳糖不耐症です。ラクトースを含むもの(牛乳など)を摂取すると、お腹を壊していまします。

ラクトースは、犬の身体には悪い影響を与えるオリゴ糖といえます。

一方で、プレバイオティクスとしてのオリゴ糖の働きは犬にも期待されています。

腸内の善玉菌が増殖して腸内環境が良好になることで、下痢や便秘が改善されたり、免疫細胞が活性化されて免疫力が向上するといった効果があります。

犬に与えるオリゴ糖

オリゴ糖は、人間用の健康食品として様々な商品が販売されています。人間用のものを犬に与えることもできますが、オリゴ糖といっても様々な種類がありますので注意が必要です。

プレバイオティクスの効果があるオリゴ糖の純度が高くて、余計なものが含まれていないものを選ぶのがよいでしょう。

人間用ではなく、犬用のサプリメントでオリゴ糖が含まれているものもあります。判断がつかなければ犬用のものを選ぶと確実で安心です。

ただし、腸の調子に問題や不安があるわけではなければ、あえてオリゴ糖を犬に与える必要もありません。

オリゴ糖も量を与えすぎると、栄養のバランスを崩すことになります。

オリゴ糖はドッグフードにかけたり混ぜたりして与えられますが、オリゴ糖の甘みがないと食べなくなってしまうといった弊害も懸念されます。

オリゴ糖の具体的な成分とその影響をしっかりと把握した上で、愛犬にとって最も良い効果が期待される与え方を心がけるのがよいでしょう。

病気になる前にドッグフードをチェック!!

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