日本では古来から人間のパートナーであった柴犬。天然記念物に指定されている犬種でもあります。
自立心が強いながらも愛嬌があり、日本の気候や住環境に馴染みやすいのも特徴で人気がありますが、そんな柴犬にはどのようなドッグフードが適しているのか?どんな基準で選べば良いのかを解説します。

筆者プロフィール:
動物好きが高じてペットフード販売業を営む。大切な家族の一員として、体に良いペットフードをあげたいけれど、どうやって選べばよいのかわからないという飼い主さんに、カウンセリングを通して最適なフード選びを提案しています。

適したドッグフードは犬種によってあまり差がない

実は、犬種ごとにドッグフードを選ぶことにはあまり意味がありません。

確かに、犬種によって、肥満になりやすかったり、特定の病気にかかりやすかったりといった差はありますし、犬種固有の問題点や疾患が存在するのも事実です。しかし、多くの点において犬種ごとの差よりも個体差の方がはるかに大きいのは明らかです。

つまり、柴犬だからといってこういう成分のドッグフードが良いと一概にいうことはできないのです。
味や大きさ、形の好みも、犬種差よりも個体差によります。

栄養バランスに優れ、体に害となるような成分が少なく、消化吸収率が高くて負担のかからないようなフードが、犬種に関係なく(当然柴犬にとっても)望ましいドッッグフードです。

柴犬だから柴犬用と書いてあるフードを買えば良いというのは安直な考えといえるでしょう。

確かに、柴犬用とされているフードは、柴犬の特徴を考慮した配合となっています。

しかし、柴犬用に配慮されているということの前に、そもそもどのような原材料を使用して作られているのか、栄養バランスは適切かということが大切です。この観点を満たしているのを確認した上で、柴犬の特徴を考慮するという順番で考えなくてはなりません。

つまり、ドッグフードを選ぶときには、まず主原料にどんなものが使われているか、エネルギー密度(kcal/100g)や三大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)のバランスが愛犬に適しているかなどを確認するのが良いでしょう。

このような根本的な観点を満足したドッグフードの中から、さらに候補を絞る段階で、柴犬の特徴に合っているかを考えることになります。

柴犬の特徴

柴犬の平均体重は8~10kg程度で、平均体高はオスが38~41cm、メスが35~38cm程度とされ、小型犬に分類されます。

運動量が多く、小型犬としては筋肉量も多いという特徴があります。

被毛は2層構造になっており、アンダーコートは密生したふわふわしている一方、トップコートは硬めでコシがあり、柴犬の特徴的な被毛が構成されています。

アレルギーやアトピーなどの皮膚疾患を起こしやすい犬種でもあります。

柴犬の特徴に求められるドッグフード

運動量、筋肉量が多いということは、多くの脂質とタンパク質を必要としていることになります。

運動量に応じて必要なエネルギー量が増えるので、炭水化物やタンパク質よりもエネルギー密度が高い脂質が多く含まれていれば、消化器官に負担をかけることなく、効率的にエネルギーを摂取できます。

筋肉量が多いことは、筋肉の構成材料であるタンパク質が多く必要とされるこにとなります。タンパク質が不足すると、筋肉量の低下だけでなく、皮膚・被毛の状態の悪化にも繋がります。

ただ単純にタンパク質量が多いというだけでなく、体内で効率よく利用できるように必須アミノ酸のバランスが優れた原材料(肉類・魚類)が多く使われているとさらに望ましいでしょう。

アレルギー性皮膚炎の1つの要因となり得る食物アレルギーは、タンパク質に対して過剰な免疫反応を起こすことによって生じます。

食物アレルギーの犬には、アレルギー反応を起こすタンパク質源が使われていないものを選ぶ必要があります。

Ex)牛肉アレルギーの場合牛肉やビーフが使われていないもの。グルテンアレルギーの場合は小麦が使われていないこと。など。

また、特定のアレルギー源が何かわかっていても他の食物に対してもアレルギー反応を起こす可能性があります。

例えば、原材料にビーフ、チキン、ターキー、サーモン、ニシン、小麦などと複数のタンパク質源が含まれていると(左記は極端な例ではありますが)、どれに反応しているのかが判断がつきません。

タンパク質源となる原材料が一種類だけであれば、アレルギー反応を起こしたときも起こさなかったときも、容易に判断することができます。

繰り返しになりますが、ドッグフードを選ぶ上では犬種よりも個体差の方が重要です。

柴犬の特徴に合わせたドッグフードの要件を紹介しましたが、室外に出る時間も少なく、運動量・筋肉量が少ない柴犬は上記に当てはまりませんし、食物アレルギーの心配がないのであれば、タンパク質源に過度に慎重になる必要もありません。

愛犬のライフステージや特徴にあったドッグフードを選ぶようにしましょう。

病気になる前にドッグフードをチェック!!

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