犬を飼う上で欠かせないのが、しつけです。
「おて」や「おすわり」など、飼い主が出した指示に犬が従うことは、芸を仕込むのとは違い、それぞれきちんとした意味があります。
飼い始めた時からきちんとしつけを行うことで、問題行動を起こす可能性を回避できるのです。
今回はしつけの中でも重要な、ハウストレーニングについてお伝えします。
ハウストレーニングの目的や、しつけ方をまとめましたので、実践したいと考えている方の参考になれば幸いです。

ハウストレーニングとは

ハウスは飼い主が出す合図で、犬が決められた場所へ自ら移動することです。場所はだいたいサークルやケージの中を指します。これは主に来客時や犬に留守番をさせるときに用います。
ハウスを覚えさせることで、犬が他の誰かに飛びついたり、部屋の物をいたずらしたりするなど、好ましくない行動を防止することができるのです。

ハウストレーニングは絶対に必要?

犬を飼っている人の中には、ケージやサークルなどを設けず完全フリーにしている人もいます。目を離していてもいたずらをしない子であれば可能かもしれませんが、そうではない場合はやはり決まった場所で過ごさせる方が良いでしょう。
家を訪れる人の中には犬が苦手な人もいるかもしれません。逆に他人に対して強い警戒心を持つ犬は、吠え続けたり唸ったりする行為を示す場合もあります。
あらかじめ犬が落ち着いていられる空間を作っておくことは、いざという時に役立つのではないでしょうか。

 

Q:ケージの中に閉じ込めておくのはかわいそう?

A:ハウストレーニングは必要に応じて犬を特定のスペースに誘導することなので、ずっと同じ場所に閉じ込めるということではありません。
またケージ内を充実させ、犬にとって快適な空間を作ってあげることで、犬は安心して過ごすことができます。

 

 

Q:犬に必要なハウスの広さは?

A:犬に必要なものを設置し、なおかつ犬が不自由なく動き回れる余裕があれば十分だと言えます。
具体的なサイズとしては、幅90~120㎝、高さは70㎝以上の物が良いでしょう。あまり高さがないと、犬が飛び越えてしまうことがあります。飛び越え防止のために屋根つきのケージも販売されていますので、犬にあった物を選んでください。

 

 

Q:トレーニングを行うタイミングは?

A:ハウスはトイレトレーニングを覚えさせた後に行うと良いでしょう。あらかじめトイレトレーニングを行う時にトイレをケージの中に設置しておけば、ハウスも覚えさせやすくなります。

 

ハウストレーニングの方法

まずは犬の生活スペースを作りましょう。
ケージやサークルの中には、トイレ、エサ容器、水、犬用のベッド、オモチャなどを配置します。

 

1. 犬が好きなオモチャやおやつ(ご褒美)を使って、犬をケージの中へ誘導する

抱き上げて運ぶのではなく、犬が自分で入るようにしてください。上手く入れたらご褒美を与え、褒めてあげます。上手く入ってくれない場合は、リードを使った誘導も試してみましょう。
また、犬にケージの中におやつを入れる様子を見せ、犬がおやつを探しにケージに入るという方法もあります。
自分から入るようになったら「ハウス」と声がけをしながら、同じ行動を繰り返しましょう。

2. 犬をしばらくケージの中に置いて様子を見る

おもちゃやおやつに夢中になっている間は大人しくしていることもありますが、そのうちケージから出してほしくて鳴き出すかもしれません。しかし鳴いているからといって構ったり、声をかけたりしてしまうと、犬は「鳴けば飼い主が来てくれる」と思い、いつまでも鳴き続ける可能性があります。無駄吠えにも繋がり、トレーニングも上手くいきません。
そのため、犬が鳴いても構わないということを徹底してください。そして大人しくしていたら再びご褒美を与えます。それを繰り返すことで、犬は「ケージの中で大人しくしていれば飼い主が褒めてくれる・ご褒美がもらえる」と覚えていくのです。この時、飼い主は犬の見えるところにいてください。

3. 犬から少しずつ距離を取る

犬がケージで過ごすことに慣れてきたら、他の部屋に移動するなどして、犬の視界からいなくなるようにしてください。
初めは5分ほど、徐々に離れる時間を延ばしていきます。この時、犬が飼い主を探して鳴く場合がありますが、やはり構わないでいてください。静かになったら犬のいる部屋に戻りますが、すぐに犬を褒めたり構ったりするのは止めましょう。しばらく経っても犬が大人しくしていた場合に、声をかけてあげてください。

4. 短時間の外出を試みる

犬をケージに入れた状態で、少しの間外出をしてみてください。家に戻った時、ケージを荒らした形跡がなければ、ハウストレーニングの成功です。

 

どれくらい留守番をさせていいの?

仕事をしている人は朝から夜まで不在にしていることが多いですよね。
清潔な飲み水とエサが十分にあれば、成犬の場合は10時間ほど留守にしていても良いと思います。子犬の場合は2、3時間が目安ですが、ケージに慣れている個体であれば長時間であっても大人しく待っていられるでしょう。
しかし24時間留守にする場合は犬に負担がかかりやすくなるため、ペットシッターやペットホテルを利用した方が良いです。

どうしても上手くいかない

ケージに入れた時や、飼い主の姿が見えなくなると鳴き続けるという場合は、分離不安が考えられます。
分離不安とは、飼い主が離れることで犬が強い不安や恐怖を感じ、鳴いたり落ち着かなかったりする状態のことをいいます。
鳴く以外にもトイレ以外の場所で排泄をしたり、ケージを噛んだり…とさまざまなケースが見られます。
これは犬が飼い主に依存している証です。日頃から犬との距離感が近すぎて、飼い主が犬にとっていつもそばにいてくれる存在になってしまっているのです。
これを解消するには、愛犬との接し方を見直す必要があります。
トレーニングを成功させるには、飼い主と犬の主従関係がしっかり築かれていることが重要です。
犬の要求に何でも答えていると、飼い主はリーダーではなく、何でも言うことを聞いてくれる人になってしまいます。まずは人を優先するようにし、犬にはこちらの指示に従わせるようにしていきましょう。
けじめのある接し方を行うことで、犬にとっても自立心が芽生え、トレーニングがしやすくなります。

まとめ

いろいろなしつけ方を試しているけれど上手くいかない。という人のほとんどは、前述したように犬との主従関係が築かれていないことが多いです。
甘えさせてしまう気持ちもわかりますが、何でも犬の思うとおりにさせてしまっては、わがままな性格に育ってしまいます。
極端に厳しくすればいいというわけではなく、褒めるときは褒め、しつける時はしつけるといったメリハリのある態度をとっていきましょう。
あなたが愛犬にとって信頼のおける飼い主になれたら、どんなトレーニングも上手くいくはずです。

筆者紹介

Pigeonmilk
小さい頃から動物を飼育し、現在も動物関係の仕事に携わっています。また学生時代に培った動物の飼育、看護、福祉などの知識を活かした記事を書いていきたいと思っています。

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