凛々しい顔立ちと大きな体を持つドーベルマン。かっこいい!と思う反面、ちょっと怖いな…と感じる人も多いのではないでしょうか。

見た目の迫力から近寄りにくいイメージのあるドーベルマンですが、実際は甘えん坊の一面もあるんだとか。
今回はドーベルマンの知られざる魅力について迫りたいと思います。

ドーベルマンはどんな役割を持った犬なのか。
ペットとして飼えるのか。
気になる方はこちらの記事を読んでみてください。

執筆名:坂井愛
自己紹介:小さい頃から動物が好きで、ペットの専門学校を卒業した後、動物関係の仕事に就いています。愛玩動物飼養管理士と動物看護師の資格を活かし、皆さんのお役に立つ情報をご紹介できればと思っています。

ドーベルマンってどんな犬?


ドーベルマンはドイツ原産で、1800年代に生まれました。
税金を徴収する仕事についていたドイツのルイス・ドーベルマンが、納税者や泥棒や強盗から身を守るために作出した犬種です。当時は高い攻撃性を持っていましたが、月日が経つにつれて温和な性格に変わっていき、現在では警察犬や警備犬、軍用犬として世界中で活躍しています。
体高65~69cm、体重は30~40kgの大型犬で、寿命は約12年です。

ドーベルマンの性格

ドーベルマンは強面ですが、家族や飼い主に対して忠実で温厚な性格をしているため、家庭犬としても飼うことができます。
さまざまな形で人間社会に貢献していたドーベルマンですので、作業能力の高さや物覚えの良さは抜群です。

家族に対しては甘えん坊になる子も多いですが、甘やかしすぎると家族の中でリーダーになろうとするので、トレーニングは必須になるでしょう。
番犬としても家庭犬としても優れている犬種といえます。

ドーベルマンの毛質、毛色

ドーベルマンの被毛は密生しており、硬くて滑らかな毛質を持っています。短毛なのでお手入れに手がかかることはありません。
ドーベルマンの毛色はブラックが一般的ですが、他にもレッドやブルー、フォーンの毛色もスタンダードとして認められています。
どの色も両目の上、口の周り、喉、前胸、足、しっぽの下に赤さび色が入っているのが特徴です。

ドーベルマンの魅力


ドーベルマンは外見のイメージから、理不尽な扱いを受けることも多いようです。確かに昔は番犬としての活躍が目立っていましたが、その魅力は「かっこ良くて強い」だけではありません。

強面だけど甘えん坊

ドーベルマンの外見から「甘えん坊」だと連想する人は少ないでしょう。しかし家族や飼い主への甘え方は尋常じゃありません。飼い主が移動しようものなら大きな体でまとわりつき、いつでも傍にいようとします。

元々飼い主の護衛のために作出された犬種ですが、べたべたとくっついて離れないのは守ろうとする本能ではなく、単純に飼い主への好意を表しているのでしょう。
見た目と中身のギャップが大きいのは、ドーベルマンならではの魅力ですね。

立ち耳と垂れ耳で印象が変わる

ぴんと直立した耳と短いしっぽは、ドーベルマンのトレードマークでもあります。ですがこれは断耳と断尾をした後の姿で、本来の耳は垂れていますし、しっぽも長いです。
断耳や断尾をしている犬種は他にもいますが、ドーベルマンの場合は敵から攻撃された時に噛みつかれにくくするためのものでした。

垂れ耳のドーベルマンは立ち耳のきりっとした顔と違い、優しげな印象を感じさせます。家庭犬として飼われるようになった今では断耳や断尾の必要性がなくなり、本来の姿で飼育する傾向にありますが、ドーベルマンらしさを求めて断耳や断尾を行う人もいます。

ドーベルマンの価格


ドーベルマンの価格はだいたい約20~30万が相場となっています。
子犬を選ぶ際には、足腰などの骨格がしっかりしているか、皮膚に異常がないか、耳の中が汚れていないかなどを確かめましょう。健康で活発な子犬であるかが見極めポイントです。

ドーベルマンがかかりやすい病気


とても頑丈な体で強そうなドーベルマンですが、かかりやすい病気がいくつかあります。遺伝的疾患もありますので、ドーベルマンを飼い始めたらまず動物病院に連れて行き、健康診断を受けましょう。

皮膚疾患

ドーベルマンは皮膚が弱く、皮膚炎にかかることが多いです。
主な皮膚病は、
アレルギー性皮膚炎
脂漏性皮膚炎
膿皮症
毛包症
があり、フケや痒み、脱毛、赤み、発疹などの症状がみられるようになります。
健康な皮膚を保つためには定期的なシャンプーがおすすめですが、自宅での手入れが難しい場合はペットサロンにお願いしても良いでしょう。
毎日犬と触れ合う中で、皮膚に異常がないか確認することも大切です。

股関節形成不全

股関節形成不全は遺伝性の疾患で、大型犬の発生が多いのが特徴です。
股関節の発育不全や変形などにより、ふらつきながら歩いたり、腰を左右に振って歩行する(モンローウォーク)を示すようになります。
生後6か月から1歳齢ごろまでに発症する例が多く、上記のような症状が見られた場合は適正な治療が必要です。

関連:レトリバーやシェパードは要注意!犬の股関節形成不全について徹底解説!

拡張型心筋症

大型犬で発症しやすいのが拡張型心筋症です。心臓を支える心筋が正常に機能しなくなることで起こりますが、あまり目立った症状はありません。悪化すると肺水腫を引き起こし、それに伴って咳や呼吸困難などの症状が現れます。
加齢とともに発生率が高まるとされていますが、詳しい原因はわかっていません。
なかなか気づきにくい病気のため、動物病院で定期検診を受けることをおすすめします。

関連:大型犬は特に注意!犬の拡張型心筋症の症状や治療、マネージメントについて解説

胃拡張-捻転症候群

胃捻転は胃がねじれてしまう状態のことで、犬はショック状態に陥り、放置すれば数時間で死亡することもある病気です。
胃捻転は突然発症しますが、食後の過度な運動で起こる胃拡張が主な原因です。ドーベルマンなどの大型犬に多発しやすい病気で、遺伝的要因も考えられています。
症状として、食後1~4時間以内に腹部が膨満します。嘔吐の姿勢をとったり、苦しそうな呼吸をしていたら要注意です。
緊急を要する病気ですので、異常が見られた場合はすぐ動物病院へ連れて行きましょう。

ドーベルマンを飼う上での注意点


犬を飼う際には、犬種の特性や身体的な特徴などを事前に把握しておくことが大切です。
特にドーベルマンは番犬気質のある犬種ですから、愛玩犬と同じような飼い方は難しいでしょう。
ここではドーベルマンを飼う上でどんなことが必要になるのかをまとめました。

被毛のお手入れは簡単!ただし抜け毛対策を

ドーベルマンは短毛ですが、抜け毛が多いという声をよく聞きます。また、皮膚病にかかりやすいこともあるので、獣毛ブラシでブラッシングをするか、固く絞ったタオルで全身を拭くなどのお手入れをしてあげましょう。

かなりの運動量が必要

ワーキングドッグとして働いていた犬なので、毎日の運動は必須と考えてください。朝夕2回、1時間ずつ運動を行うのが理想ですが、ドッグランへ連れて行って自由に走らせる時間を設けるのも良いでしょう。
ボール遊びなどを取り入れると、楽しんで運動を行えます。
運動不足になるとストレスがたまり、さまざまな問題行動を起こすことがあるので注意してください。

トレーニングは必要不可欠

飼い主に忠実で甘えん坊の性格…とはいえ、ドーベルマンの飼育にトレーニングは欠かせません。まずはきちんとした主従関係を築かなければなりません。家族の中で犬がリーダーになってしまわないよう、飼い主がリードしていくようにしましょう。
また、子犬の時から多くの人や犬に慣れさせ、十分な社会化をしておくことで、さまざまなトラブルを回避できます。
なかなか初心者が扱うには難しい犬種ですが、どうしてもドーベルマンを飼いたい場合は、事前にしつけについて学んでおくなどの準備が必要です。

まとめ

作出の過程を通し、温厚で甘えん坊になったドーベルマンですが、性格は環境や接し方によって大きく変わっていきます。誤ったトレーニングを行えばストレスがかかり、攻撃性を高めてしまうこともあるでしょう。
基本的なトレーニングの知識があり、運動する時間が作れる人であれば、ドーベルマンの飼育はそれほど難しくありません。
未だにドーベルマンは「怖い」「獰猛」と思われがちですが、そんなマイナスなイメージを払拭できるのはドーベルマンの魅力を知る飼い主だけです。
ドーベルマンを飼い始める方にはぜひ、この犬種の魅力をたくさん発信していって欲しいと思います。

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