優雅な毛並みと凛々しい顔が印象的なシェットランドシープドッグ。一般的に「シェルティ」の名で知られている犬種です。

コリーを小さくした犬だと考えている方も多いのではないでしょうか?

今回はそんなシェットランドシープドッグについてご紹介します!

筆者紹介:坂井愛
小さい頃から動物を飼育し、現在も動物関係の仕事に携わっています。また学生時代に培った動物の飼育、看護、福祉などの知識を活かした記事を書いていきたいと思っています。

シェットランドシープドッグってどんな犬


シェットランドシープドッグは、1700年代にイギリスにあるシェットランド諸島で誕生しました。
ボーダーコリーの祖先やラフコリーなどから作出され、長い年月をかけて今のサイズに変化したとされています。
羊を追う牧羊犬として働いていましたが、今ではペットとしての需要も増えています。
体高は35~37cm、体重6~7kgで、均整のとれた体をしており、長くてとがったマズルと、たてがみのような毛が上品な印象を与えています。

シェットランドシープドッグの性格

牧羊犬であるシェットランドシープドッグは、飼い主に忠実で利口です。つねに冷静で学習能力も高いことから、トレーニングしやすい犬としてドッグスポーツでも活躍しています。
また、我慢強く家庭犬に向いている犬種ですが、知らない人には警戒心を抱きやすく、時々吠えることもあるようです。しかし賢いシェットランドシープドッグであれば、吠え癖はトレーニング次第で十分コントロールできるでしょう。

シェットランドシープドッグの毛質、毛色

シェットランドシープドッグはダブルコートです。ライオンのようなたてがみを持ち、前足にも豊かな飾り毛を持っています。この被毛の美しさを保つためには、念入りなグルーミングやトリミングが必要になります。
毛色はバイブラック、バイブルー、ブルーマール、セーブル、トライの5種類にわけられますが、イメージカラーとして定着しているのはセーブルです。

シェットランドシープドッグの魅力


魅力的な容姿を持つシェットランドシープドッグ。牧羊犬の中では小さめですが、存在感は抜群ですよね。他にどんな魅力があるのか、まとめました。

家族には愛情深く、他人には厳しい

シェットランドシープドッグは家族に従順で、明るく活発な姿を見せてくれます。忍耐力があるので、小さな子供がいる家庭でも上手く適応するでしょう。
しかし知らない人や物音には敏感に反応し、警戒心を示すことがあります。真夜中に怪しい物音がしたり、人影を見つけたりしたらワンワンと吠えて飼い主に危険を知らせることがあるかもしれません。
そういった意味では番犬としての才能も持ち合わせているのですが、近所迷惑になってしまうと大変です。
知らない人や物に対して吠える行為がみられたら、トレーニングで吠え癖を回避していきましょう。

ドッグスポーツはお手の物

牧羊犬として牧草地を走り回っている犬ですから、当然運動を得意とします。飼い主の指示に従って動くことを好み、遊びながら楽しく運動ができます。
その身体能力の高さを生かしてドッグアジリティなどのスポーツに挑戦することも可能です。芝生を優雅に走り回る姿は絵になりますよ。

シェットランドシープドッグの価格


シェットランドシープドッグの価格はだいたい約15~40万円が相場になっています。
価格の違いは月齢や親の血筋などによって変化しますが、レアな毛色も高値がつきやすい傾向にあります。
子犬選びのポイントは、明るくて遊び好きな性格であるか、健康であるかをチェックしてみましょう。また、購入後のトラブルを防ぐためにも、不明な点がある場合には積極的に店員やブリーダーに質問し、納得した上で子犬を迎え入れてください。

シェットランドシープがかかりやすい病気


シェットランドシープドッグは比較的丈夫で病気になりにくいとされていますが、この犬種特有の先天性遺伝疾患や、かかりやすい病気があります。
犬を飼い始めたらまずは動物病院へ連れて行って、健康診断を受けましょう。

コリーアイ

コリーやシェットランドシープドッグにみられる、遺伝性の眼疾患の総称です。
具体的には、進行性網膜委縮、網膜異形成、小眼球症などがあげられます。
症状としては、網膜に病変が起こることで視力を失い、悪化すると失明の恐れがあります。
現代では治療法がないため、生後5~7週齢までに、動物病院で検査を受けておきましょう。

白内障

目の水晶体がタンパク質の変化により、白濁してしまう病気です。老化によるものがほとんどですが、6歳以下で発症する場合は遺伝的な原因が考えられます。

関連:早めの対策が重要!失明の危険性がある犬の白内障について獣医が徹底解説

てんかん

てんかんは、大脳にある神経細胞が、腦の炎症や脳腫瘍、損傷、または低血糖、腎臓病などによる変化にとって、起こる発作です。
突然手足を硬直させて倒れる、足のけいれん、泡を吹いて意識を失うなどの症状がみられますが、シェットランドシープドッグでは原因不明の発作が起こることが多いです。

関連:それはある時突然やってくる!「高齢犬のてんかん」について解説

皮膚の病気

シェットランドシープドッグがかかりやすい皮膚疾患には、
アトピー性皮膚炎
ニキビダニ症
表皮水泡症
などがあげられます。
特に多いアトピー性皮膚は、口や目の周りが赤くなり、痒みや脱毛などの症状がみられるようになります。
これらの病気をいち早く見つけるために、こまめに皮膚の状態を確認することをおすすめします。

関連:犬のアレルギー性皮膚炎4つの原因について解説~その症状とは?~

股関節形成不全

骨盤と大腿骨をつなぐ股関節が、外れそうになったり、脱臼したりする病気です。
後ろ足を引きずったり、お尻を左右に振って歩く(モンローウォーク)が見られるようになったら、関節の異常が考えられます。重症になると痛みが増すので、運動を嫌がることもあります。
シェットランドシープドッグでは多発しやすい病気なので、歩行に変化が見られたら動物病院へ連れていきましょう。

関連:レトリバーやシェパードは要注意!犬の股関節形成不全について徹底解説!

シェットランドシープを飼う上での注意点


シェットランドシープドッグは初心者にも飼いやすく、むだ吠えさえコントロールできれば集合住宅でも問題なく飼える犬種です。
しかしシェットランドシープドッグが健康的に生き生きと暮らしていくためには、いくつか注意しなければならないことがあります。

肥満になりやすい

シェットランドシープドッグは太りやすい傾向にあります。1日に必要な運動量が足りていないのに、誤った食事管理や、あげたい分だけおやつを与え続けていれば、あっという間に太ってしまいます。
肥満は病気の元になりますので、ライフステージになった食事量を与えましょう。
また、運動不足はむだ吠えの原因にもなりますので、朝夕2回の散歩は欠かさず行い、時々思いっきり走り回れる場所に連れていってあげましょう。

吠え癖はトレーニングでコントロール

警戒心が強い犬種とお伝えしましたが、そのままにしていても吠え癖は治りません。
子犬の頃からトレーニングを行い、いろいろな場所へ連れていったり、多くの人に合わせたりと、人間の社会に慣れさせておきましょう。
社交的な犬になれるかどうかは、飼い主の手にかかっています。

お手入れで被毛を美しく

シェットランドシープドッグの被毛は人目を引くほど美しいものですが、これを維持するためには、やはりお手入れが必要になります。
毎日ピンブラシとコームを使ってブラッシングを行い、たまにペットサロンできれいにトリミングしてもらえば、美しい被毛を保つことができますし、換毛期のブラッシングは皮膚病の予防にもなります。
また、暑さや湿気に弱いので、季節にあった温度管理を徹底しましょう。

シェルティは心の病気になりやすい?

近年、シェットランドシープドッグの分離不安が問題になっています。分離不安は、飼い主と離れた時に限り、むだ吠えや遠吠え、破壊行動、排泄の失敗などがみられる状態をいいます。
これらは飼い主への依存心が原因となるので、常に犬をそばに置いて、何をするにも行動を共にしているような飼い方はオススメできません。
室内で飼育していても、犬の生活スペースを設け、寝る場所は別の部屋にするなど、メリハリのある接し方が重要です。

まとめ

シェットランドシープドッグは賢く、家族に優しく、番犬としても頼もしい犬種です。
かっこよくて美しい、シェットランドシープドッグは多くの人たちの心を惹きつけて止みません。
被毛のお手入れや、吠え癖など、注意しなければならない点もありますが、手をかけた分だけかわいいものです。
シェットランドシープドッグを飼う際には、ぜひこれらの内容を参考にしてみてくださいね。

病気になる前にドッグフードをチェック!!

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