rihomeopath

筆者紹介 東京出身、獣医師、医学博士、ニューヨークで人と動物のホメオパシーを4年間学び、日本では小動物臨床を10年ほど経験。馬と牛の多いノルマンディーで、フランス人夫と田舎暮らし中。

昨今はインターネットや雑誌の広告で沢山、人間の健康食品の宣伝が出ています。それと同様にペットの健康ケア商品やサプリメントも沢山出ています。一体、どれが良いのか、悪いのか、頭を抱えていらっしゃる飼い主さんがあちこちに、という状況です。

どの飼い主さんも、宣伝の内容を見て迷ってらっしゃると思います。そんな方に、購入に関する注意点を説明したいと思います。

①獣医師がすすめないサプリメントは、品質の保証がありません。
②獣医師の処方でない限り、何か弊害があっても自己責任です。
③病気の予防として使う場合や、病気の治療の補助として使う場合、必ずその病気予防を提案した獣医師、或いはその病気を診断して治療を行う獣医師の指導の元に使うことが基本です。

ということです。この点を踏まえて、購入に関しての注意を掘り下げてみたいと思います。

市販・通販の犬用サプリメントはお手軽でも危険

サプリメントを使う目的は、

①何かの病気の予防、②実際にある病気に対して補助的に使うことでメリットがある

という点です。

まず、①の予防に関しては、獣医師が患畜(ワンちゃん)を診察した段階で、今の所は大きな問題が無いけれど、もしかしたら将来”A”という病気になる可能性があるから、今の段階から予防でサプリメント”B”を使ってみたらどうか、という流れになります。臨床現場でよく遭遇するのは、老化現象による疾患の予防などです。

一方、②の既に病気になっている場合には、その病気進行をなるべく遅らせたり、回復を促したり、これ以上増悪しないようにする為に薬剤と併用したり、薬剤を終了してサプリメントに移行することになります。

どちらの場合も、必ず獣医師が健康診断や病気の診断をして治療を開始する、という部分で、ワンちゃんにとっては非常に安心で、マイナスなことは”費用がかかる”以外何もありません。しかし、もし飼い主さんが”うちの子は、多分、この病気かもしれない”という思い込みでサプリメントを手軽に通販で購入してスタートしたら、有害な効果が出た場合も、すべて自己責任となります。

更に、サプリメントは全てのワンちゃんに同じ効果が出るわけではありませんから、獣医師の指導があれば、効果が今一つであっても、相談しながら別のブランドを使う提案をして貰えます。また、基本的にサプリメントは長期継続しなければ効果の判断はできず、継続途中での効果評価と健康診断は必須です。

市販・通販の犬用サプリメントを購入する際の注意点

獣医師に予防をするように言われた、治療の一環としてサプリメントを使用するように言われた、となれば、基本的には獣医師が処方しますが、万が一、獣医師が処方しなかった場合を想定してみましょう。そんな時は、以下のことを注意して下さい。

①自分のワンちゃんの病気に適している。
②サプリメントの研究データを確認する。
③成分にワンちゃんのアレルゲンとなるものが入っていない。
④購入する前に、健康診断(血液検査など)を行い、サプリメントを摂取できる体調であるか確認する。
⑤購入する前に、かかりつけ獣医師に投与しても問題ないか確認する。

インターネット広告で、素晴らしい効果に関して書いてあり、非常に魅力的だと思います。でも、本当にそのサプリメントがワンちゃんに必要か、再度確認して下さい。

広告を見て感動して、どうしても買いたいと思っても、必ず効果に関するデータを確認しましょう。確かに多くのワンちゃんに効果がありました、というデータを公表できるということは、効果の裏付けになります。

効果が確かに見られていることを確認したら、次は、成分の確認をして下さい。中にはアレルゲンが入っていて、知らずにアレルギーを発症しては困ります。

ワンちゃんは見た目サプリメントを飲むことに問題ない健康状態であっても、購入する前には再度健康診断をしておきましょう。例えば、まさかの悪い血液検査結果では、サプリメントどころではありません。その際に獣医師に購入したいサプリメントの相談をして下さい。

市販・通販の犬用サプリメントに関するアドバイス

獣医師は診ていない症例に関しては、適切なアドバイスができません。必ず診察が必要です。サプリメントの乱用は薬の乱用と同様に注意するべきであり、広告を見て、店頭で見て、欲しいと思っても、一旦そのアイデアは持ち帰り、よく獣医師に相談して下さい。例えば、飼い主さんがしっかりフードの内容を理解していなかった場合、実はフードにもある程度サプリメントと同じ成分が入っていたら、摂取過剰になる恐れもあります。ワンちゃんの顔が1頭、1頭異なるように、生活条件も異なり、フードの内容も異なる場合、一概にこのサプリメントが良いです、という広告だけでは購入できないことを再認識して欲しいと思います。

病気になる前にドッグフードをチェック!!

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