犬は雑食寄りの肉食動物です。当然のことながら、ドッグフードの成分としてタンパク質はとても重要です。原材料として「チキンミール」が使われていることがよくありますが、インターネット上のドッグフードのレビューサイトなどでは、好ましくない原材料の一つとして挙げられていることも多いので、悪い原材料と考えている方もいらっしゃるかと思います。本記事ではチキンミールの特徴と、ドッグフードの原材料としてチキンミールを使用することのメリット・デメリットを紹介します。

チキンミールとは?

チキンミールとは、チキン(鶏)を粉状にして混ぜ合わせたもののことです。高品質なチキンミールは、チキンの食肉の部分だけを粉状にして、原料の素材同士を混ぜ合わせやすくするために利用されています。一方で安価なチキンミールの場合は、チキンの肉の部分以外も粉砕して粉状にして利用されています。チキンミールとして一般的にイメージされることが多いのは後者の安価なチキンミールです。鶏から食肉部分を生産した後に残る副産物を利用することで、非常に低コストなタンパク質源の原材料となります。鶏から食肉部分を除くと残る副産物とは、肉の切れ端や骨の周辺の肉、血液、くちばし、トサカ、脚、羽などのことです。価格価値の低い部位を利用するほど、安価で低品質なチキンミールとなります。さらに酷いケースでは、死肉や病気の肉などのいわゆる4Dミートが使用されていることもあります。肉骨粉もチキンミールの一種です。

チキンミールのメリット

ドッグフードの原材料としてチキンミールを利用することのメリットは、何と言っても原料コストを安く抑えることができることです。またドライフードを生成する際には粉状の原料がつなぎの役割を果たすことから、他の原材料とよく混ざり加工が容易になるので、製造コストの低減と品質を安定させることができます。結果として、ドッグフードの製品価格も安くなり、お財布に優しいことがメリットです。

チキンミールのデメリット

チキンミールには食肉以外の部分が多く使われているため、消化しにくく、胃腸に負担がかかり、お腹を壊す原因にもなります。
また、生物価(摂取されたタンパク質のうち、体内に吸収される割合のこと)が低いので、原材料として「チキン」が使われている場合と比較すると、同じ量のタンパク質をとったとしても吸収できる量が少ないため、身体づくりに利用できる量も少なくなってしまいます。タンパク質は筋肉、腱、骨、爪、臓器、皮膚、被毛の材料となる重要な栄養素です。犬の場合は摂取したタンパク質のうち30~35%程度を皮膚・被毛の健康維持に利用することもあり、多くの量の良質なタンパク質がとれることがドッグフードに求められる重要な条件です。副産物を原料として使用したチキンミールでは、十分なタンパク質を摂取することができず、筋肉量の低下や、皮膚・被毛の状態の悪化につながることがデメリットです。

まとめ

チキンミールといっても鶏のどこの部分が使われているのかによって、ドッグフードの原材料としての品質は大きく変わってきます。副産物を多用されたチキンミールは避けるべき原材料と言える一方で、肉の部分だけを利用したチキンミールは良質なタンパク質源になります。
チキンミールが使われている製品を評価するときは、まずは何が使われているのかを確認することが重要です。「チキンミール」=「危険な原材料」という認識が広まってきたこともあり、良質なチキンミールを利用したドッグフードの場合は、製品のウェブサイトなどを調べると、副産物は使用していないという説明がされていることが多いです。一方で、安価なドッグフードの場合は副産物を使用したチキンミールであることがほとんどですので、気をつけるべきでしょう。
何れにしても、原材料が同じ鶏をベースにしたものであるなら、「チキンミール」よりも「チキン」であるに越したことはありません。

プロフィール:yukiya.hi

動物好きが高じて脱サラしペットフード販売業を営む。大切な家族の一員として、体に良いペットフードをあげたいけれど、どうやって選べばよいのかわからないという飼い主さんに、カウンセリングを通して最適なフード選びを提案しています。

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