レッグ・ペルテス病とは別名を大腿骨頭壊死症と言って、ワンちゃんの後ろ肢の太ももの骨の骨盤に収まっている部分(骨頭)が無菌性に壊死をしてしまう、原因不明の病気です。片方の肢の場合が多いですが、両方に症状が出ることもあります。生後5ヶ月から10ヶ月程度の時期の小型犬に発症することが多く、特に性差などはありません。この病気の名前の由来は、Legg、Calvé、Perthesの3人が1910年に、人間の子供で発症することを発見したことに由来しています。病気が発症した場合には、歩行困難になり、痛みと戦うことになります。

レッグ・ぺルテス病になりやすい犬種

大型犬では非常に珍しく、殆どがトイやミニチュアといった小型犬で、中でもテリア種はリスクが高いと言われています。以下に、発症しやすい犬種を挙げてみます。

・ヨークシャーテリア
・パグ
・プードル(トイ、ミニチュア)
・スコティッシュテリア
・コッカースパニエル
・ダックスフンド
・チワワ
・ウエストハイランド・ホワイトテリア
・ケアンテリア
・ラサ・アプソ
・ミニチュア・ピンシャー

などです。

レッグ・ぺルテス病の原因と症状

壊死を起こしてしまう原因は幾つかの仮説がありますが、何らかの理由で大腿骨の骨頭部分に血液がうまく供給されなくなり、その部分が壊死してしまう、という考え方が一般的です。股関節で壊死を起こすと、骨盤にしっかりとはまっているはずの骨頭はずれてしまったり、骨同士で擦れてしまって炎症を起こしたり、脱臼を起こしてしまうことさえあります。
症状は突然始まって、徐々に悪化して行きます。飼い主さんは初め、歩き方が少しぎこちない、などで気づくことになりますが、気づいた時点での病気の進行度には個体差があります。主な症状は以下の通りです。

・発症している肢に体重をかけない。
・時々、歩きたがらなくなる。
・徐々にびっこを引くようになる。
・患肢(問題になっている肢)の股関節を動かすと痛みが出る。
・患肢の太ももの筋肉は正常な肢に比べて発達が悪い。
・患肢の方が正常な肢より短い。
・患肢を動かすとガクガクした感触がある。

レッグ・ぺルテス病の診断と治療

診断に際しては、臨床症状(肢に体重をかけない、などの症状)やワンちゃんの種類と年齢から、この病気を疑いますが、レントゲン検査で患部を確認します。この病気の場合には、大腿骨の骨頭は平らになってしまっていたり、半透明に透けて見えるようになったり、骨棘と言って関節炎による骨の変性が見られたりします。また、骨頭のはまりが浅くなって、関節に空間が広くできてしまっていることもあります。
診断が下ると、まず第一に行うことは痛みのコントロールです。痛くて動きたがらないような場合は、消炎鎮痛剤を使ってケージレスト(ケージの中で安静にしている)を行い、経過を見ます。しかし、残念ながら最終的には進行していく病気ですから、内科的に治療を行なって痛みが一旦落ち着いても、いずれ外科手術による治療が必要になります。手術は、問題になっている大腿骨の骨頭部分を切除します。
術後は良好なことが多いですが、中には軽いびっこを引く後遺症が残ったり、気候や激しい運動によって、歩きづらくなることもあります。
診断時はまだ幼犬である為、肥満の問題はないと思われますが、万が一肥満傾向であれば、すぐに減量を始めることが必要です。術後も、生涯に渡って体重の管理はしっかり行わなければなりません。

レッグ・ぺルテス病に関する注意点

この病気は発症しやすい犬種(好発犬種)が存在することから、遺伝的な要素が絡んでいると考えられています。ですから、特に好発犬種を飼い始めた場合には、この病気の可能性がないか、常に観察することが必要です。早期に気づいて治療を始めることで、手術をした後に後遺症が残る可能性も低くなります。症状が進行して、片方の肢に負重をかけないで筋肉の萎縮を起こしてしまうと、リハビリテーションもそれだけ時間がかかり、複雑化することがあります。
また、病院によっては整形外科が得意でない(骨の手術をやらない)こともあります。初めての診察を受ける前に病院の情報をしっかりと確認をして、転院をする必要がないようにすることも必要になるかもしれません。

 

rihomeopath

筆者紹介 東京出身、獣医師、医学博士、ニューヨークで人と動物のホメオパシーを4年間学び、日本では小動物臨床を10年ほど経験。馬と牛の多いノルマンディーで、フランス人夫と田舎暮らし中。

 

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