ずんぐりした体にしわだらけの顔といえば、ブルドッグですね。愛嬌のある顔をしていますが、闘犬の血を引いている犬種です。
闘犬と聞くと「気性が荒い犬なのかな?」と、少し不安に感じてしまいますよね。
そこで今回はブルドッグについてご紹介します。
ブルドッグは家庭でも飼える犬なのか、心配に思う方はこの記事を読んでみてください。
ブルドッグの意外な一面を知ることができますよ!

草彅君も飼っていますね。名前はクルミちゃんだそうです。可愛いですね。

ブルドッグってどんな犬?


ブルドッグは1800年代に作出されたマスティフ系の犬種です。ブルは雄牛を意味し、牛と戦う犬という意味でブルドッグと呼ばれるようになりました。つまりブルドッグは闘犬を目的に作られた犬種なのです。
体高は31~36cm、体重は23~25kgと小柄ながら、体は筋肉質でパワフルです。
1983年に牛いじめが禁止されるようになってからは、性格の良いもの同士を掛け合わせる選択繁殖が行われ、現代ではかなり穏やかな性格になりました。
元は闘犬という歴史を持ちながら、今ではすっかり家庭に馴染む愛玩犬に生まれ変わったのですね。

ブルドッグの性格

現代では愛玩犬として分類されるブルドッグは、とても温厚で愛情深い性格をしており、飼いやすい犬種といえます。
状況によって頑固な一面を覗かせることもありますが、そこまで手を焼くほどではないでしょう。しつけもしやすく、愛玩犬としては優秀な犬種の1つです。

ブルドッグの毛質、毛色

ブルドッグは短毛で堅い毛をしています。毛玉やもつれることがないので、トリミングは必要ありませんが、他の犬種と同様抜け毛があるため1日1回はブラッシングを行うと良いでしょう。
毛色は一般的にレッド・ブリンドル、ブリドンドル・アンド・ホワイト、レッドなどがあります。ブラックやブラックアンドタンの毛色を持つブルドッグもいますが、スタンダードとして認められていないせいか、あまり見かけることはありません。

ブルドッグの魅力


闘犬の歴史を考えると強面にも見える顔立ちですが、実際の性格は穏やかでゆったりしていて、見た目とのギャップに驚かれる方も多いのではないでしょうか。
ここではブルドッグの魅力をご紹介します。

表情豊かなブルドッグ

しわだらけの顔と突き出た下あごで、元々ユニークな顔をしているブルドッグですが、とても感情表現が豊かです。
嬉しい時には活発に動き回り、怒られるとしょんぼりした顔で見上げてきます。人間じみた動作や表情に癒されること間違いなしです。

運動能力が高い

ブルドッグは独特な歩き方をしています。品種改良によってアンバランスな歩き方になったといわれており、一見歩きにくそうに見えるのですが、実は運動能力に長けています。
テレビなどで軽快にスケートボードに乗るブルドッグを見かけますが、見かけによらずバランス感覚も優れているので、トレーニング次第でいろいろな芸を教えることも可能です。
ただしブルドッグは極端に暑さが苦手な犬種なので、夏場の運動には注意しましょう。

番犬には向かない

顔は怖そうに見えても、ブルドッグはほとんど無駄吠えをしません。そのため番犬に飼おうと考える方には不向きなといえます。
闘犬としての歴史はあっても、その当時とは全く別の犬種といっても過言ではないほど、ブルドッグの性格はおおらかに変化しました。無駄吠えをしない点は、家庭犬として嬉しいメリットですね。

ブルドッグの価格


ブルドッグの相場は20~70万円と幅広いです。ペットショップはその時代の人気犬種を取り扱う店が多いため、ブルドッグについては専門のブリーダーを探す方が入手しやすいと思います。
子犬を選ぶときは主に、

元気があるか
毛並みがきれいか
性格が良いか

を確認してください。見るだけでなく、実際に触って皮膚や被毛に異常がないかを確かめることも大切です。入手先がブリーダーであれば子犬の状態を細かく知ることができるので、不明な点は質問し、疑問を残さないようにしましょう。

ブルドッグがなりやすい病気


ブルドッグはその特殊な体型から、さまざまな病気にかかる可能性を持っています。病気を防ぐためには、犬と接しながら異常はないかをチェックすることが重要です。

呼吸器の病気

ブルドッグを歩かせていると、「ゼーゼー」と激しい呼吸音が聞こえることがあります。
ブルドッグのような鼻がつぶれた犬種を短頭種といい、先天的に鼻孔が狭かったり、軟口蓋が長かったりして呼吸がしにくい作りになっています。
そのため呼吸困難を起こしやすくなり、気管に負担がかかることで、気管虚脱という病気を引き起こすことがあります。
この病気は高温多湿の環境下で起こることが多いので、ブルドッグの飼育には温度管理が欠かせません。
運動は涼しい時間帯に行い、肥満にならないよう食事管理を徹底しましょう。また、散歩には首輪ではなく胴輪を選ぶことで、気管への負担を軽減できます。

目の病気

ブルドッグの目は大きく、若干突き出ています。さらに顔の皮膚がたるんでいるので、目の異常になりやすいのです。
ブルドッグがかかる目の病気には、

睫毛乱生
睫毛重生
角膜炎
チェリーアイ

などがあげられます。
睫毛が眼球に生えていたり、余分な睫毛が生えて角膜を傷つけることで結膜炎を起こします。
また子犬の時期に多いのが、チェリーアイです。目頭の部分に肉の塊が突出してしまう状態のことで、サクランボのように見えることからチェリーアイと呼ばれています。一時的に引っ込む時もありますが、何度も繰り返しますので、早めに動物病院で治療を受けてください。

関連:涙が多いと感じたら!睫毛乱生および睫毛重生について解説

関連:犬のチェリーアイについて~症状や治療、なりやすい犬種など徹底解説!~

耳の病気

ブルドッグは垂れ耳なので、耳の中が汚れやすく、外耳炎になる恐れがあります。耳を気にしたり、頭を振ったり、耳に黒い塊が溜まっていたら外耳炎を疑ってください。
炎症が酷くなると症状も悪化し、治療が難しくなるため、動物病院に連れていきましょう。
外耳炎の予防は耳掃除をすることですが、やりすぎて逆に耳の中を傷つけてしまわないよう慎重に行ってください。

皮膚の病気

幼い犬に発症しやすい病気に、毛包病があります。ニキビダニが犬の毛包や皮脂腺に寄生して起こる皮膚病で、脱毛やフケが見られるようになります。
かゆみはほとんどありませんが、ブドウ球菌などによる二次感染で症状が悪化することも。
治療は薬用シャンプーや駆虫薬の投与が主ですが、毛包病の感染経路はほとんど胎盤感染といわれているため、毛包症を発症した犬の繁殖は避けるべきとされています。

熱射病

短頭種や肥満犬は熱の発散が悪いために、熱射病にかかりやすくなります。
犬が口を開いて、激しく呼吸を行ったり、盛んによだれを垂らしているようなら、暑さを感じている状態です。高温環境に長時間置いておくと、体温調節が追い付かなくなり、高熱を引き起こします。放置すると呼吸不全を起こして死亡することもあります。
人間が涼しいと感じる場所でも、ブルドッグにとっては暑いこともあるので、犬の変化を見逃さないようにしましょう。

ブルドッグを飼う上での注意点

ブルドッグは人が好きで、人と一緒にいることを好みます。そのため屋外で飼育する時でも、常に人の気配が感じられる場所に犬舎を設置してあげるのが良いでしょう。
その他、ブルドッグを飼う際に注意してほしいことを以下にまとめました。

出産時は帝王切開

ブルドッグの魅力に虜になった人は、「子犬を産ませてみたい」と思うことがあるかもしれません。しかしブルドッグの出産は帝王切開が主流です。ブルドッグの骨盤は狭く、頭の大きい胎児が上手く通過できず、難産になりやすいためです。
手術が必要になれば、お産のタイミングなど獣医師と相談しながら進めなければならないことが多いため、そう簡単に行えるものではありません。
繁殖を希望する場合は、信頼できる専門家に相談して、ノウハウを学んだ上で行うのがベストです。

グルーミングは顔も忘れずに

爪切りやシャンプー、ブラッシングなど、犬の体をお手入れすることをグルーミングといいます。
ブルドッグも他の犬と同様に、さまざまなグルーミングが必要になりますが、顔のしわも忘れずにいてください。
しわは汚れや皮脂が溜まりやすく、皮膚病になりやすい部分です。いつも乾いた状態を保つようにし、時々ガーゼなどで汚れを拭き取ってあげてください。

散歩の時間帯に注意

熱射病になりやすいと説明したように、ブルドッグの飼育には温度を気にしなければいけません。
健康な体を保つためにも運動や散歩は必須ですが、真夏の外出は避けましょう。外へ連れ出す時は早朝や夕方など、涼しい時間帯に限ります。
また、長時間の運動も気管を圧迫する恐れがあるので、1日30分程度を目安にしてください。その間も犬が苦しそうに呼吸をしていないか、よだれが大量に出ていないかを確かめ、異常が見られたらすぐ安静にさせましょう。

まとめ

いろいろな犬種がある中でも、ブルドッグほど変わった姿をした犬はいないといわれています。しわだらけの顔と筋肉質でコンパクトな体つき。歩き方も特徴的です。眺めているだけで自然と笑顔になれる、不思議な魅力をもった犬種だと思います。
品種改良に伴い、さまざまな病気にかかりやすいという一面がある中で、いかに健康を保てるかは飼い主の努力にかかっています。
手にかければかけるほど、きっとそれ以上の愛情を返してくれるはずです。
ブルドッグとの出会いがあなたの楽しみに繋がるよう、願っています。

筆者紹介

Pigeonmilk
小さい頃から動物を飼育し、現在も動物関係の仕事に携わっています。また学生時代に培った動物の飼育、看護、福祉などの知識を活かした記事を書いていきたいと思っています。

病気になる前にドッグフードをチェック!!

スポンサードリンク

いいねするだけ!フェイスブックで最新記事をお届け