牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品は、人間にとっては栄養価が高く、体によいイメージのある食品です。
ドッグフードの原材料としても乳製品が使われていることもありますが、犬にとってよい成分なのでしょうか? 乳製品が犬に与える影響を解説します。

ドッグフードの原材料として使用される乳製品

ドッグフードの原材料として使われる乳製品には、様々な名称の物がありますが、次のような記載がされていることが多いです。

・乳製品
・乾燥ミルク
・脱脂粉乳
・チーズ
・ミルク
・ホエイ(乳清)
・カゼイン

ホエイ(乳清)とは、牛乳から脱脂粉乳やカゼインなどを取り除いたものです。透明な水溶液で、ヨーグルトの上澄みとしてよく目にする成分です。
低脂質で消化が早く、体内へスムーズに吸収されるタンパク質源です。また、ミネラルやビタミンも含んでいます。
カゼインは、牛乳を主成分とするタンパク質で、牛乳のタンパク質の約80%を占める成分です。不溶性でゆっくりと消化されます。

乳製品は犬に好ましくない

乳製品は、犬にとって毒性はありません。しかしながら、次の2点からあまり好ましい食材とは言えません。

・アレルギー
・乳糖不耐症

それぞれ詳細を紹介します。

●アレルギー
乳製品は、犬にとってはアレルギー反応を起こしやすい食材です。アレルギーは、特定のタンパク質に反応して起こります。
乳製品に対するアレルギーは、カゼインが原因であるケースが多いと言われています。
また、牛肉アレルギーの場合、乳製品にもアレルギー反応を起こすことが多いようです。
アレルギーでなければ問題はありませんが、主なタンパク質源として乳製品が使われているドッグフードは、積極的に選びたいものではありません。
●乳糖不耐症
乳製品にはラクトース(乳糖)という成分が含まれています。ラクトースは乳製品の中に自然に含まれる糖類です。
ラクトース(乳糖)を体内で分解するためには、腸内にラクターゼと呼ばれる酵素を十分な量もっている必要があります。
腸内のラクターゼが不十分なために起こる消化器系の疾患のことを、乳糖不耐症と呼びます。
犬は、哺乳中の子犬の場合はラクターゼを多くもっていますが、成長とともに減少し、成犬はほとんどもっておらず、ラクトース(乳糖)を分解することができません。ラクトースを分解できないと、消化不良でお腹を壊し、下痢をしてしまいます。
このことから、牛乳を飲ませたり、乳製品を直接食べさせることは下痢に繋がりますので避けるようにしましょう。
※哺乳中の子犬はラクトースを分解できるからといって、牛乳を与えて育ててはいけません。犬の母乳はとても濃く、牛乳よりも栄養価が高いため、牛乳では子犬は栄養不足となってしまいます。母乳をあげられない場合は、牛乳で代用するということはせずに、必ず子犬用のミルクを与えるようにしましょう。

人間もラクターゼの量には個人差があります。牛乳を飲むと必ずお腹を壊してしまう人が時々いますが、その人は先天的にラクターゼの量が少ないからです。
犬は、牛乳を飲むとお腹を壊してしまう人と同じ特徴をもっているというわけです。

乳製品の中でも、次の製品はラクトース(乳糖)をほとんど含まないので、乳糖不耐症を起こす心配がありません。

・ヨーグルト
乳酸菌がラクトース(乳糖)を分解するので、ヨーグルトには乳糖がほとんど含まれていません。
・熟成チーズ
熟成中にラクトース(乳糖)が分解されるため、熟成チーズにはラクトース(乳糖)がほとんど含まれていません。
そのほかに、製造過程で人工的にラクトース(乳糖)を取り除いたものも、当然ながら含んでいませんので、乳糖不耐症の心配はありません。
筆者yukiya.hiプロフィール:
動物好きが高じてペットフード販売業を営む。大切な家族の一員として、体に良いペットフードをあげたいけれど、どうやって選べばよいのかわからないという飼い主さんに、カウンセリングを通して最適なフード選びを提案しています。

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