外出先から帰ってきたら、部屋の中が犬にいたずらされて大荒れ…なんていうことはありませんか?
スリッパをおもちゃにされていたり、クッションをボロボロにされていたなど、目を離している間のいたずらに悩まされている飼い主さんは多いと思います。
今回はそんなトイプードルのいたずらについて取り上げます。
なぜいたずらをするのか。
止めさせるにはどうしたらいいのか。
など、いたずらの対処法をお伝えしていきたいと思います。
1目でわかるこの記事の内容!
いたずらをする理由
犬がいたずらをする時は必ず理由があります。理由がわからずに突然叱りつけても解決には至りません。
それではいたずらをする理由を探ってみましょう。
・子犬のいたずら
子犬は好奇心旺盛で、元気いっぱい遊びまわります。そのため人の子供と同じように、いろいろな物を口に入れたり、噛んだりすることがあります。
また生後3~4か月になると歯が生え変わってくるので、その違和感から物を噛むことがよくあります。
対処法
まずは部屋の中を見渡して、犬にとって危険なものがないかを確認しましょう。
コンセントはカバーをするなどして噛まれないようにし、キッチンなど入ってほしくない場所にはゲートを設置します。
画像出典:http://item.rakuten.co.jp
伸縮ペットゲート
犬がいたずらをしやすい環境を作らないことが大切です。
また、噛んでも良いおもちゃを与えるのも効果的です。
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テトラコングS
中におやつを仕込むタイプのおもちゃや、ゴム製の丈夫なおもちゃなどいろいろ種類が揃っていますので、犬に合ったものを選んでください。
・構ってほしいのサイン
飼い主の気を引こうとして、わざといたずらを仕掛ける犬もいます。
いたずらを止めさせようとして声をかけたり、手を出したりすると、犬は「いたずらをすれば構ってもらえる」と勘違いしてしまうのです。
そのため余計にいたずらに拍車がかかる…ということになりかねません。
対処法
この場合の対処として1番効果的なのは、徹底的に無視をすることです。
いたずらをしても意味がないと犬に教えてあげるのです。
叱るときはいたずらをしている最中に短く「ダメ!」「いけない!」と声を出し、物を取り上げてください。
問題行動をしている時じゃないと、叱る行為は効果が得られません。
・留守番中のいたずら
犬を家でお留守番させているときに、いたずらされてしまうといった場合は、精神的な問題が考えられます。
飼い主がいなくなってしまったことへの不安を解消させようとして、いたずらをしてしまうのです。
かわいい家族の一員であっても、ある程度自立心を養わなければ、様々な問題行動を引き起こすことがあります。
これを分離不安といい、飼い主の姿が見えなくなるとしきりに吠え続けるといった行動もそのうちの1つです。
原因としては、しっかりとした主従関係が築かれていないことが考えられます。
犬が飼い主に信頼を置いていれば、
「ここで待っていたら飼い主が戻ってくる」と不安にならず、待つことができるのです。
関連:犬とべったりはかえって不安とストレスを増やす!分離不安について知っておこう!
対処法
犬はもともと群れを形成して生活し、その中にリーダーを持ちます。リーダーに従って生きることで、安心しながら暮らしていく動物です。
つまり飼い主は犬にとってリーダーにならなければなりません。
そのためには、日頃からけじめのある生活を送る必要があります。
何をするにも人を優先し、犬の要求を何でもかんでも受け入れないよう徹底してください。
一緒のベッドに寝たり、抱っこする時に犬の目線を自分よりも高くしてしまうと、犬は飼い主を自分と同等、もしくは自分よりも下の立場にあると思い込みます。
このように犬への接し方を変えることで多くの問題行動を防ぐことができ、しつけもしやすい犬になっていきます。
関連:犬が留守番している時の様子が知りたい!ドッグカメラのFurboとは?評判や口コミ、特徴などをまとめてみました
上手に留守番させるには?
日常生活において、どうしても犬を部屋に残していかなければならない場面は多々ありますよね。
そんな時はクレートやサークル、ケージなどを使って、犬が生活できる範囲を区切ることで解決できます。
これはしつけでいうハウストレーニングにも繋がります。
犬をずっと同じ場所に閉じ込めておくのはかわいそう。と思うかもしれませんが、犬が快適に過ごせるスペースを作ってあげれば問題はありません。
ケージの中には、トイレやエサの容器、水、おもちゃ、犬用ベッドなどを置いてください。
また風通しの良い場所を選びましょう。
ハウストレーニングは子犬のころから覚えさせておけば、急な外出や来客時にとても役立ちます。
ハウストレーニングの方法
まずおもちゃやおやつなどで犬の注意を引きながら、ハウスの中へ誘導させます。
犬がハウスに入ったら扉を閉め、おもちゃなどを与えながらしばらく様子を見てください。大人しくしていられたらご褒美を上げたり、褒めたりします。
その後、別の部屋へ移動するなどして、犬の視界からいなくなります。
犬が慣れてきたら、離れる時間を少しずつ増やしていってください。
ハウストレーニングを覚えたら、留守番中にいたずらをされる可能性はぐっと下がります。
成犬であればだいたい10時間くらい留守番させても問題ありません。しかし丸1日以上家を空けるのであればペットホテルやペットシッターを利用した方が良いでしょう。
まとめ
犬がいたずらをする理由はさまざまですが、その多くは飼い主との関係性を見直し、しつけを行うことで改善されていきます。
犬が吠えていたら構ってあげたくなりますし、甘やかしてしまいたくなるものです。
しかし適正ではない接し方を続けていると、上記のようないたずらはいつまで経っても改善されません。
どうしていたずらをしてしまうのか?
どんな時にいたずらをするのか。
初めにこれらの理由を探ることで、具体的な解決策を導き出すことができます。
ただやみくもに叱りつけるのではなく、愛犬の心理を読み取って、いたずらを未然に防いでいきましょう!
筆者紹介:坂井愛
小さい頃から動物を飼育し、現在も動物関係の仕事に携わっています。また学生時代に培った動物の飼育、看護、福祉などの知識を活かした記事を書いていきたいと思っています。