いきなり何のことかと思われる方も多いかもしれませんが、名前の通りのワイルドに近いフードを実現してくれた、アメリカなどで人気の高いブランドです。日本でも手に入るようになったので、興味のある方は製品の特徴を覗いてみて下さい。ただし、フードは必ずしも全てのワンちゃんに合うわけではありませんから、じっくりと検討が必要です。

Taste of the Wildの特徴

流行りの”先祖が食べていたご飯”、”もしも犬が野生のままだったら”の発想をベースにしたグレインフリーフードです。どれも高品質のローストした肉と、フードの栄養を最大限に消化して活用できるようにプロバイオティックス(以下、参照)が使われています。

プロバイオティックス:人間の腸の中には善玉菌と悪玉菌がいると思いますが、動物にも同じことが言え、Taste of the Wildのドライフードでは、ワンちゃんの腸管由来のK9系統の善玉菌が使われています。これらは当然、ワンちゃんのお腹の中で生きています。もちろん、生産過程では非常に厳しい管理がされていますから、絶対に病原菌の混入はありません。

Taste of the Wildの原材料と成分分析

ドライフードとウエットフードがありますが、特に人気のドライフードの一つ、ハイプレイリー バイソン&ベニソンの原材料と成分分析を見てみましょう。日本ではあまりピンと来ないバイソン(バッファローの肉)とベニソン(鹿肉)、確かに野生的です。当然、穀類は入っていません。

主な原材料

バイソン
ラムミール(ラムを加熱して粉にした、消化性の高いタンパク質とミネラルの元で、生のラム肉の約3倍のタンパク質量になると言われています)
チキンミール(ラムミールと同様の形態、生よりタンパク質量が増量)
エンドウ豆
ポテト
キャノーラオイル
エッグプロダクト(加熱して乾燥させた全卵)
ローストバイソン
ローストベニソン
ナチュラルフレーバー(グルタミン酸ナトリウムは使っていません)
トマトの絞りかす
オーシャンフィッシュミール(ニシン科の魚、消化性の高いタンパク質とミネラルに加えてオメガ−3の元です)
ブルーベリー(抗酸化剤)
ラズベリー(抗酸化剤)

成分分析

粗タンパク 32.0%
粗脂肪   18.0%
粗繊維   4.0%
水分    10.0%
亜鉛    150mg/kg
セレニウム 0.3mg/kg
ビタミンE 150IU/kg
*オメガ−6脂肪酸 2.8%
*オメガ−3脂肪酸 0.3% *これらはAAFCOの必須栄養成分ではありません。

Taste of the Wildの良い点と悪い点

どのフードでもある良い点と悪い点を挙げてみます。

良い点

・グレインフリーである。
・人工着色料や保存料は不使用である。
・レアなタンパク源を使用しているので、様々なタンパク源でアレルギー反応が出ている場合には、試してみる価値がある。
・タンパク質量が高い。
・あまり充鎮剤(fillers)を使用していない。
・プレミアムフードとしては値段が安価である。(参考価格 13.6kg 販売価格  9480円程度)
・アメリカのプロのフードアドバイザー達からの評価は常に高い。

 悪い点

・チキンアレルギーであるワンちゃんは割と多いので注意が必要。
・キャノーラオイル(皮膚と被毛の為の脂肪酸)と亜セレン酸ナトリウム(必須ミネラル)が使用されているが、どちらも注意すべき成分である。キャノーラオイルは遺伝子組み換えされたもので、亜セレン酸ナトリウムは認可を受けた物質で制限された量は使用可能であるが、そもそもは毒物でもある。
・中国産の成分も使われている。

Taste of the Wildの評判と口コミ

実際に食べさせているオーナーさんの評判の抜粋を紹介します。

2016/12/25 ニューファンドランドとピレニーズと雑種の飼い主さん

2頭ともレスキューから譲ってもらった子達ですが、ニューファンはレスキューから一緒に送られて来たご飯が嫌いで、何か缶詰を混ぜないと食べてくれませんでしたが、これを試したら、すぐに食べてくれるようになり、他の子も文句なくこのフードが大好きです。便も問題なく、食べ始めてから、みんな毛はあまり抜けなくなり、綺麗に光沢があります。ピレニーズの皮膚病も食べて6週間ぐらいで治りました。今までの中で最高のフードです。息子の飼っているシャーペイとアメリカンブリーも、皮膚を掻かなくなりました。絶対におすすめです。

筆者からの一言:おそらく今までに食べたことのないタンパク質であることが大きな違いだと思いますが、アレルギー傾向があるワンちゃん達のようなので、経過観察が必要です。また、全体的にプラス評価の飼い主さんは、長年の皮膚の問題や消化器系の問題が解決したことで喜ばれています。明らかに食物性アレルギーが疑われる症例と考えられますから、こういった問題がある場合には、獣医師のアドバイスとともに、このフードに変えてみることは、一つの選択肢だと思います。

2017/04/07 過去3年、このフードを続けている飼い主さん

ずっとこのフードの大ファンでしたが、最近の製品は何か問題があると警告しておきます。以前と全く同じように見えるのですが、元気でピンピンしてるはずのピッツブルが食べたがりもせず、一度は、食べて下痢と嘔吐をしました。しばらくして改善しましたが、高齢の子達には与えたくありません。サーモン、30パウンドサイズは注意して下さい。自分の家族を病気にしてしまったことを後悔しています。

筆者からの一言:実は最近の製品には、ちょくちょくこのような話が出ているようです。購入する場所の保存に問題がある可能性が囁かれているので、購入するサイトのレビューを確認したり、或いは直接購入する場所に問い合わせることも必要かもしれません。インターネットでは、製品が目の前に置かれていないので、どのフードでも注意すべきポイントです。

アマゾン販売ページより引用

Taste of the Wildの総合評価・おすすめできるか?

総合評価:B

結論から言いますと、成分に関しては気になる2点がありますが、許容範囲内ですからおすすめはできると思います。この会社のサイトを見てみると、一つ一つの成分を説明しており、何の目的で入っているか理解できます。また、リコール歴も2012年にサルモネラ菌混入であったようですが、以降は問題なく信用ができます。
いずれの場合にも、フードに対する反応は個体差がありますから、健康体であっても獣医師の指導下でのフードチェンジをおすすめします。

外部リンク:アマゾン販売ページへ

rihomeopath

筆者紹介 東京出身、獣医師、医学博士、ニューヨークで人と動物のホメオパシーを4年間学び、日本では小動物臨床を10年ほど経験。馬と牛の多いノルマンディーで、フランス人夫と田舎暮らし中。

病気になる前にドッグフードをチェック!!

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