美しい長毛がご自慢のヨークシャーテリア。「ヨーキー」という愛称で呼ばれており、日本でも長く愛され続けている犬種の1つです。
頭のてっぺんにリボンを乗せて、おしゃれをしている姿が思い浮かびますが、本来の目的はネズミ捕りをする犬だったのです。今の姿と比べると随分意外な歴史があるようですね。
今回はそんなヨークシャーテリアについてご紹介します。

ヨークシャーテリアってどんな犬?


ヨークシャテリアは、テリア種の中でもっとも体の小さい種類です。イギリスが原産国で、体高は23cm、体重は3kg以下が理想とされています。
ヨークシャーテリアの最大の特徴は光沢のある被毛です。シルクのような艶のある毛は地面に届くほど長く、足先が見えないこともあります。
その愛らしい姿から愛玩犬と間違われますが、元々はネズミやモグラなど地面に巣穴を持つ動物たちを捕まえる犬として飼われていました。

ヨークシャーテリアの性格

元は狩りをするテリア種であるため、警戒心が強く好奇心に満ちた性格をしています。そのため、外で遊んでいる時に穴を掘りたがったり、入りたがったりする様子が見られるかもしれません。
また、飼い主に対しての忠実さはありますが、テリア種特有の頑固さや活発さも持ち合わせているので、自由奔放な一面も感じられるでしょう。

体格は3つのタイプ

ヨークシャーテリアは改良過程で他のテリア種の血が混ざっているので、個体によって体格差が見られることがあります。
標準体型では体重3kg以下とされていますが、1kgほどのとても小さな個体もいれば逆に4kgを越える個体もいます。
小さければ小さいほど人気が出やすいものですが、あまりに小さい個体は健康管理上、さまざまな問題が多いのも事実です。
もっとも家庭で飼育しやすいのは、1.8~2.0kg前後の体重だといいます。
ヨークシャーテリアを選ぶときには、体のサイズも気にしながら検討してみてください。

ヨークシャーテリアの魅力


ヨークシャーテリアは英国紳士に可愛がられてきた歴史がありますが、他の小型犬や愛玩犬とは違った魅力を持つ犬種です。

可憐な容姿と美しいシルキーコート

ヨークシャーテリアで最も目を引く部分は、なんといっても気品漂う被毛ですよね。その姿は歩く宝石と呼ばれるほどです。
体を覆う被毛はダークスチームブルーという毛色で、胸や足などの毛はゴールデン・タンです。ヨークシャーテリアにはこの1つの毛色しかありません。
生まれた時の子犬は真っ黒な毛をしていますが、1週間経った頃から少しずつ変化が現れ、1か月を過ぎるとヨークシャーテリアらしい風貌に変わります。月日と共に変わる毛色を楽しめるのも、この犬種の魅力です。

被毛のスタイルで変幻自在

ヨークシャーテリアの被毛を長く伸ばした状態をフルコートといいます。しかし最近ではお手入れの面も考えて、短く切り揃える方が多い傾向にあります。
トリミングサロンできれいに整えてもらえば、フルコートとは違ったおしゃれを楽しむことができますね。
また、リボンやヘアゴムが似合うのもヨークシャーテリアの魅力です。
フルコートを目指す場合は、頭の毛をラッピングしておけば、被毛が目にかかる心配もありません。
アクセサリーの種類や数を変えるだけでも、手軽にイメージチェンジができますよ。

多頭飼いに向いている

ヨークシャーテリアはコミュニケーションがとりやすく、他の犬とも上手に付き合える犬種なので、多頭飼いはそこまで難しくありません。
犬種やサイズによって向き不向きはありませんが、ヨークシャーテリアと同じように活発で遊び好きな相手であれば、よき遊び仲間になってくれるでしょう。

遊びが大好き!子供とも仲良しに

ヨークシャーテリアは活発なので、一緒に遊べる子供とは上手に付き合っていけるでしょう。少々勝ち気な性格を見せることもありますが、攻撃性は低いので心配はいりません。
子供だけに限らず、幅広い年代にとって飼育しやすい一面を持った犬種です。

ヨークシャーテリアは長生き

大型犬よりも小型犬の方が寿命が長い傾向にありますが、その中でもヨークシャーテリアは長生きをする犬種です。その寿命はおよそ15歳といわれています。長く一緒にいたい方にとっては魅力的だと感じるでしょう。
しかし高齢になるとさまざまな体の変化や不調が見られることがあるので、その点は十分に把握しておかなければなりません。

ヨークシャーテリアの価格


現在、ヨークシャーテリアの相場はだいたい10万~30万となっています。価格は入手先のブリーダーやペットショップによって差がありますが、きちんとした飼育管理の元で生まれた子犬かどうかを確認することが大切です。
他にも入手先の1つとして、里親になる方法があります。動物愛護団体や行政の施設で、飼い主を募集していることがあるので、入手先にこだわりがなければぜひ選択肢に入れてみてください。

ヨークシャーテリアがなりやすい病気


ヨークシャーテリアはか弱そうに見えますが、先天性の疾患が少ない犬種です。バランスのとれた体型をしているので、ヘルニアなどの病気も少ないです。
しかしいくら病気になりにくいといっても、個体差はありますし飼育環境によっても変わります。大切なのは愛犬の異常にいち早く気づけるよう、毎日健康チェックを行うことです。

膝蓋骨脱臼

後ろの膝蓋骨(膝のさら)が正常な位置から外れてしまった状態です。小型犬に多く見られます。状態によってグレードがわけられ、無症状のものから歩行困難になるものまで幅広い症状が見られます。
足裏の毛をカットし、床に滑りにくい敷材を使うなどして予防しましょう。

関連:肢を挙げる癖のある小型犬は特に注意!犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)について解説

皮膚のトラブル

ヨークシャーテリアの皮膚は湿気や乾燥に弱く、炎症を起こしたり、フケが出たりすることがあります。また長毛なのでダニやノミといった外部寄生虫の温床になることも。
寄生虫には駆虫薬や予防薬で対処し、皮膚のトラブルを起こしやすい湿気が多い季節や冬には、こまめなお手入れが重要です。

認知症

高齢になると人間と同じように認知症を発症することがあります。
ふらふら歩いたり、同じところをぐるぐる回ったり、餌の時間がわからなくなるといった行動がみられます。
1度認知症を診断されたら、犬が安全に暮らせるよう環境を見直し、手厚く介護をしてあげる必要があります。

関連:犬にもある痴呆 ボケや認知症を発症してしまったら? 原因・症状・治療について解説

白内障

水晶体が白く濁り、視力が低下していく病気です。悪化すると失明する場合もあります。
視力が下がっても、耳と鼻を使って問題なく生活している子もいますが、現代では視力を回復させる治療もあるので、獣医師と相談しながら治療を進めていきましょう。

関連:早めの対策が重要!失明の危険性がある犬の白内障について獣医が徹底解説

歯周病

ヨークシャーテリアは歯石が溜まりやすく、歯周病になる可能性が高いです。1度歯周病にかかると、歯がゆるんだり、抜け落ちたりといった症状が見られます。
歯周病の予防は歯磨きが1番ですので、デンタルケアも意識してみてください。また、ウェットフードは嗜好性が高く食いつきも良いのですが、歯垢がつきやすいというデメリットがあるので、基本はドライフードの給餌をおすすめします。

関連:自覚無き進行!犬の歯周病の原因や症状、予防について徹底解説!

ヨークシャーテリアを飼う上での注意点


ヨークシャーテリアは長毛種なので、一見暖かそうに見えます。しかし実際はシングルコートなので寒さに弱い犬種です。そのため防寒対策は必須になります。
他にも注意すべき点として、以下にまとめました。

美しい被毛を保つためのブラッシング

ヨークシャーテリアを飼ったからには、フルコートに挑戦したい!と考える方もいると思います。完全なフルコートになるまでには3年かかるといわれており、それまで毎日かかさずブラッシングを行う必要があります。
また、毛玉や毛切れ防止のために専用の服や靴下を履かせることもあります。
さらに湿気や乾燥などにも気をつけ、皮膚の状態も良好に保たなくてはなりません。
短くカットしている場合にもブラッシングは欠かせないお手入れの1つです。ブラッシングはゴミやほこりを取り除いてくれますし、マッサージ効果も得られますよ。

留守番の多い家は要注意

ヨークシャーテリアは寂しがり屋です。家族が全員忙しく、留守が長く続くような家庭だと、吠え癖などの問題行動に出てしまうことがあります。
忙しくても愛犬との時間を作れるかどうかが、ヨークシャーテリアを飼えるかどうかの判断基準の1つになるでしょう。

過保護は健康や性格に問題が出る場合も

ヨークシャーテリアは今や愛玩犬として飼育されています。見た目も小さく、ついつい可愛がり過ぎてしまうのですが、活発な犬であるということを忘れないようにしてください。
運動不足は骨のトラブルに繋がりますし、抱っこのし過ぎも飼い主への依存が強くなってしまいます。
依存は分離不安やストレスの原因になりますので、普段からケジメある接し方を意識しましょう。

まとめ

ヨークシャーテリアは可憐な表情と美しい被毛が特徴ですが、性格は活発で好奇心旺盛の犬種です。
一緒に遊びながら運動不足を解消し、自立心を養うためのしつけを行って、健康的かつ問題ない生活を送れるように努力していきましょう。

筆者紹介

Pigeonmilk
小さい頃から動物を飼育し、現在も動物関係の仕事に携わっています。また学生時代に培った動物の飼育、看護、福祉などの知識を活かした記事を書いていきたいと思っています。

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