FEDIAFという機関を聞いたことがあるでしょうか?
FEDIAFは、European Pet Food Industryの略称で、日本語では欧州ペットフード工業連合会となります。
FEDIAFウェブサイト:http://www.fediaf.org/

FEDIAFとは?

ヨーロッパ各国のペットフード機関により構成されており、本部はベルギーの首都ブリュッセルに設置されています。
FEDIAFの目的は、
「安全で栄養価が高く、美味しい製品を提供するのに望ましい状況とするために、当局、規制機関、学術界が協力して、ヨーロッパのペットフード業界が信頼できる情報を提供すること。」とされています。
また、「FEDIAFは責任あるペットの所有、ペットの幸福、ペットにとって重要な社会的な役割、持続可能な発展に全面的に取り組んでいる。」とあります。

FEDIAFでは、ペットフードの製造に関するガイドラインを発行しており、安全なペットフードの製造に関して加盟メンバーに啓蒙・指導するとともに、製造工場に対する認定を行なっています。
このことから、ヨーロッパ製のペットフードに関しては、FEDIAFの認定を受けていることが安全なペットフードであることの基準となります。
ヨーロッパ産のペットフードが安全と評価される背景には、FEDIAFの(日本と比較すると)厳しい基準により、指導・評価が行われているということがあります。

日本では、一般財団法人ペットフード協会(旧ペットフード工業会)が基準を作成してペットフードに関する啓蒙活動を行なっていますが、その基準は、AAFCO(Association of American Feed Control Official:全米飼料検査官協会)やFEDIAFの基準を参考として定められています。
しかし、ペットフードに関する研究や啓蒙活動については、欧米に一日の長がありますし、日本にはペットフードに関する独自の認定制度や、直接的な法規制もありません。
こういった背景が、国産のペットフードにはロクなものがない、国産のペットフードは信頼できないといった風潮の原因になっていると思慮されます。

FEDIAFのペットフードの栄養に関するガイドライン

FEDIAFでは、ペットフード製造に関するガイドラインの他に、栄養に関するガイドラインも発行しています。(犬や猫の他にウサギに関する栄養のガイドラインがあります。)
http://www.fediaf.org/self-regulation/nutrition/

FEDIAFの他に、アメリカのAAFCOやNRC(National Research Council:全米研究評議会)がペットフードに関する栄養基準を発行しており、この3つが世界的なペットフードの栄養基準となっています。
NRCの基準は世界中の栄養研究をまとめて作成したものに対し、AAFCOとFEDIAFは市販のペットフードに関する品質基準が定められています。
日本では、最初にAAFCOの基準をベースとした経緯があるため、AAFCOについては馴染みのある方も多いのではないでしょうか。

栄養基準に関しては、いずれの機関も認定は行なっていません。あくまでもペットフードメーカーの独自試験の結果が基準を満たしているという自己申告となっています。
栄養基準に関して、AAFCO認定やFEDIAF認定といった表記をすることは、“ペットフードの表示に関する公正競争規約”において不当表示事項とされ、違反となります。
栄養に関しての認定はありませんが、ペットフードの製造に関してFEDIAFは認定を行なっていますので、ヨーロッパ産のペットフードに関して、製造工場がFEDIAF認定との表記は認められます。

AAFCOの栄養基準は2016年、FEDIAFは2017年と、どちらも近年改定されています。
ガイドラインには、犬や猫のライフステージに合わせ、必要な栄養素の最小値や、栄養素によっては、害とならない最大値が定められています。
例えば、成犬に関する基準について、たんぱく質、脂質、カルシウム、リンといった主な栄養素に関する基準は、FEDIAFもAFFCOも同じ値になっています。

タンパク質:18%以上、脂質:5.5以上、カルシウム:0.5~2.5%、リン:0.4~1.6%

より詳細な項目を比較すると、
例えば、必須アミノ酸である、アルギニンについてはFEDIAF:0.52%以上, AAFCO:0.51%以上、ヒスチジンについてはFEDIAF:0.23%以上, AAFCO:0.19%以上
オメガ6脂肪酸であるリノール酸については、FEDIAF:1.32%以上, AAFCO:1.1%以上
といったように、基準値が異なっています。
何れにしても、FEDIAFの基準も、AAFCOの基準も大まかには近い値で、同じような傾向となっています。
どちらの基準が正しいかについては議論がありますが、犬や猫に関する栄養については研究途上にあり、現時点で明確な結論を出すことはできていません。

これらの栄養基準を満たしていることは、最低限のラインです。
粗悪な原材料を用いていても、技術的には基準を満たしたドッグフードを製造することは可能です。基準を満たしているかのみを絶対視するのではなく、原材料も含めて総合的に判断し、よいフードを見極め、愛犬に適したフードを探しましょう。

筆者yukiya.hiプロフィール:
動物好きが高じてペットフード販売業を営む。大切な家族の一員として、体に良いペットフードをあげたいけれど、どうやって選べばよいのかわからないという飼い主さんに、カウンセリングを通して最適なフード選びを提案しています。

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