家族同然の愛犬であっても、四六時中一緒に過ごすのは難しいですよね。仕事や買い物など、生活する上で家を空ける時間帯は必ずあります。その時、上手く留守番ができない子だと、飼い主の姿を探して吠え続けたり、部屋中をいたずらしてしまったりと、さまざまな問題と直面してしまいます。

「飼い犬が上手に留守番ができず困っている」という方のために、今回は留守番のしつけについて取り上げます。
子犬だけでなく、成犬のしつけについても記載していますので、悩みを抱えている方は参考にしてみてください。

留守番のしつけは「ハウス」が重要


犬に対するしつけはいろいろありますが、その中でも「ハウス」はとても重要なしつけです。
「ハウス」とは飼い主の指示で、犬が自ら決まった生活スペースへ移動するしつけを指します。「ハウス」のしつけを一般的に「ハウストレーニング」と呼び、これを覚えておけば、急な来訪があった時や犬を連れて外出する時、留守番をさせる時などにとても役立ちます。
ハウストレーニングは子犬の頃から行いましょう。1番最初に「トイレ」を覚えさせ、その次に「ハウス」を教えると良いです。
「ハウス」とは具体的にどのような場所を指すのか、下記で詳しくご説明します。

犬にとっての「ハウス」とは


私たちが生活しているスペース以外に、犬が生活する場所を設けます。「ハウス」は家庭によって違いますが、犬用のサークルやケージ、バリケンを使用している人が多いです。
狭い場所に犬を閉じ込めておくのはかわいそうだと思うかもしれません。しかし犬は本来、穴を掘って生活する動物ですので、狭い場所は逆に落ち着きます。
犬を室内で放し飼いにしてしまうとなわばり意識が強くなり、いろいろな問題を引き起こしかねません。
そのため、室内飼いであっても部屋に犬専用の生活スペースを設け、放し飼いは決まった時間のみ行うようにしましょう。

「ハウス」で使える用品


8面サークル DTC24 (高さ62cm・扉付)

画像出典:アマゾン

サークルやフェンスと言われるもので、比較的広さがあります。動きの多い犬はこうしたサークルを用いることが多いです。扉付きであれば犬が好きな時に出入りできますし、しつけもしやすくなります。
フローリングに置く場合は、滑りにくいようマットを敷いてあげると良いでしょう。

リッチェル ペット用 お掃除簡単サークル 90cm x 60cm ブラウン

画像出典:アマゾン

床面がセットになったサークル、またはケージです。丈夫な作りになっており、屋根つきのものであれば飛び出しを防止できます。

カラーバリケンネル ウルトラ MLサイズ

画像出典:アマゾン

動物病院などで外出する際、犬を入れて運ぶことができます。犬が落ち着いて休める場所としてサークルの中に置いておけば、外出時にもいつもと同じハウスの中にいられるので、犬は安心できます。
バリケンを選ぶポイントは以下の3つです。

頭がぶつからないくらいの高さ
足をたたんでフセができる長さ
中に入って回れるくらいの広さ

快適な犬部屋の作り方

犬の生活スペースを確保したら、必要なものを用意しましょう。
犬にとって心地よい部屋を作れば、留守番をしている時でも静かに待っていることができます。

サークル、もしくはケージ
トイレ
おもちゃ
おやつ
水飲み容器
餌入れ容器
クッション
バリケンなど、犬が休めるハウス

サークルの中にトイレや餌入れ、水飲み容器を常に入れておき、毎日その場所で排泄やご飯を食べるようにすれば、自然とサークルの中へ入っていくでしょう。
また留守番をさせる時には、犬が退屈しないようにおもちゃを入れておくことをオススメします。おもちゃは誤飲誤食の危険がない安全なものを選んでください。
おやつは餌のように与えず、コングなどの遊びながら食べられる物と一緒に置いておく方が食べ過ぎを防げます。

犬の部屋が整ったら…留守番のしつけ!


まずはハウストレーニングの方法から説明します。

留守番の基本!ハウストレーニングはこう教える

1. おやつを使ってサークルの中へ誘導します。その時「ハウス」と声に出しながら行ってください。そのまま誘導し、おやつをサークルの中に投げ入れると、犬は自分からサークルへ入っていきます。扉は開けっ放しにしておきましょう。

2. サークルの中に入れたら、さらに褒めながらおやつを与えます。必ず犬がサークルの中に入った状態で行ってください。サークルから出てしまった後におやつを与えてしまうと効果がありません。

3. 1と2を何度か繰り返していけば「ハウス」と声を出したタイミングで、自分からサークルの中へ入るようになります。
上手くいかない時は誘導からやり直してください。またお尻を軽く押してあげたり、リードをつけて誘導する方法もあります。

おやつで反応しない場合は、いつものご飯をサークルの中であげるように習慣づけましょう。その時「ハウス」と声をかけながら行えば、「ハウス」=「サークルの中でご飯(良いことがある)」と関連付けて覚えることができます。

「ハウス」を覚えたら、留守番のしつけ

「ハウス」=「サークルの中へ入る」ことを覚えた後は、サークルの中で大人しく過ごせるようにしつけていきます。

1. サークルの扉を閉めてみましょう。初めは短めに、静かにしていたらおやつを与えます。

2. 扉が閉まっても犬が大人しくしていられたら、閉めている時間を徐々に延ばしていきます。
犬が吠えたからといって、すぐに扉を開けてしまうと、「吠えれば扉を開けてもらえる」と覚えてしまいます。扉を開けるのは犬が静かにしている時に限定してください。

3. しばらく扉を閉めたままでも、犬が静かにしていられるようなら、犬から距離を離してみてください。犬の視界からいなくなったり、別の部屋に移動して、飼い主がいない状態に慣れさせます。

静かにしていられたらおやつを与え、吠えても構わないようにしましょう。
サークルに入れてすぐ吠えだす犬は、ガムなどの長時間食べていられるおやつを入れて試してみてください。

留守番のしつけについての疑問


しつけの方法を学び、実践しているのに上手くいかないということもあるでしょう。
犬の性格やそれまでの過ごし方によって、しつけやすい子とそうでない子がいるからです。
しつけが上手くいかない時はどんな問題が考えられるのか。
また、ある程度性格が決まった成犬をしつける場合はどのようにしたら良いのか。
など、留守番のしつけについて、よくある疑問を以下にまとめました。

分離不安に陥っている場合

分離不安とはその言葉通り、飼い主と離れた時に犬が過剰な不安を覚え、さまざまな問題を起こしてしまうことをいいます。
不安を解消するために、長時間吠え続けたり、トイレとは別の場所に排泄をしたり、部屋中を荒らすといった行動を取ってしまうのです。酷くなると下痢や嘔吐を起こすこともあります。
分離不安は飼い主への依存が原因になります。それまで何をするにも一緒に過ごしてきたのに、突然飼い主の姿が見えなくなれば不安に陥ってしまうのは当然かもしれません。
また、早くから母犬と離された子犬はこのような分離不安になりやすい傾向にあります。
これらの問題を解決するには、犬の自立心を養わせる必要があります。
そのためには犬への接し方を改め、犬から信用される飼い主になることが大切です。
まずは室内の放し飼いを止め、サークルで生活させるようにしましょう。サークルは開けっ放しにして自由に出入りできるようにし、ご飯やトイレをサークル内でさせます。
その状態で時々扉を閉めたり、犬から離れる時間を設けてみてください。
飼い主が離れている間、犬には夢中になれるおもちゃやおやつを与えておきましょう。静かにしていられたら褒め、吠え続けるようなら無視をします。
繰り返し続けていけば、徐々に犬は飼い主の意思を考えて行動するようになっていくでしょう。
しかしいくら経っても改善されない場合には、獣医師やドッグトレーナーに相談してみてください。

関連:犬とべったりはかえって不安とストレスを増やす!分離不安について知っておこう!

留守番が苦手な成犬の場合

上記で説明したハウストレーニングや留守番のしつけは、子犬に限ったことではありません。もちろん成犬にも十分対応できます。
ただし成犬の場合、新たに何かを覚えさせる時には子犬よりも時間がかかることがあります。すんなりと覚えられないため、成犬にしつけは難しいとされてしまうことが多いのです。
また、それまで過ごしてきた環境や性格によっても、しつけのしやすさは変わります。
ずっと室内で自由に暮らしてきたのに、新しい環境でいきなりサークルの中に入れられてしまえば、「出して!」と吠え続けるのは自然なことと言えます。
成犬のしつけは根気強く、気長に行うことが最大のポイントです。
すぐに結果を求めず、焦らず地道に続けていくことで、犬は必ず学習していきます。
そのためには、犬が気持ちよく過ごせるスペースを用意してあげることと、飼い主との信頼関係を築くことが重要になります。

まとめ

しつけを上手にこなすコツは、褒めるタイミングです。このタイミングを間違ってしまうと犬は混乱し、上手く学習することができません。
また、犬が好ましくない行動を取った際、罰としてサークルに入れるといった方法は、後々サークルに入ることを嫌がる可能性があります。
どの場所よりも、サークルの中が1番心地よい場所であるように、環境を整えていきましょう。諦めずに続けることが、しつけの成功に繋がりますよ!
この記事が悩める飼い主さんの参考になれば幸いです。

なお、留守番中のわんちゃんがどのような様子か気になる方はWebカメラなどの利用をしてみても良いでしょう。

関連:犬が留守番している時の様子が知りたい!ドッグカメラのFurboとは?評判や口コミ、特徴などをまとめてみました 

筆者紹介

Pigeonmilk
小さい頃から動物を飼育し、現在も動物関係の仕事に携わっています。また学生時代に培った動物の飼育、看護、福祉などの知識を活かした記事を書いていきたいと思っています。

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