ペットショップと言えばペット用品の販売だけでなく、やはり頭に浮かぶのは子犬や子猫が売っているお店ということだと思います。

日本と欧州のペットショップの違い

最近(2017年)バルセロナのペットショップが、非常に不適切な環境で90頭の子犬や子猫たちが売られていたことを受けて閉鎖された話がありました。新聞によれば、スペインではこの何年かで数軒のショップが閉鎖され、400頭の子犬や子猫たちが保護されたと聞いて、ペットショップにおける生体販売の現状というものが、どこの国でも問題になっている事実は否定できません。

日本ではペットショップを経営するにあたっては、動物取扱責任者の資格を取らなければなりませんが、ヨーロッパも免許制であったり、何らかの規制が設けられています。例えば、ドイツなどは規制が多すぎるせいか、店舗を持つことが億劫になるくらいのようで、ギネスブック級の大型ペットショップぐらいしか犬・猫の生体販売をしていない状況です。また、日本と身近なイギリスの免許制を例にとってみると、以下のような条件(一部)が提示されています。

・動物の居住空間に関する条件(大きさ、室温、照明、空調、清潔度)が適切であること。
・運動施設が充実していること。
・頭数制限を超えないこと。
・動物に適切な水分と食餌与えられ、さらに定期的なチェックがあること。
・離乳している動物であること。
・感染を防ぐ適切な管理がされていること。
・緊急時に適切な対応ができること。

一見、ごく当たり前の条件で難しい要求はないようですが、実際のイギリスでは店頭での犬・猫の生体販売は消極的で(2014年の調べではペットショップの約2%ぐらいが販売)、その理由は店舗を構えるための難しさが真の問題ではないのです。おそらく、日本のペットショップにはあまりない”発想”が隠れています。有名なペットショップ(いわゆる、ペット用品とハムスターなどの生体を扱っているお店)の注意書きには、

私達は他の動物と同様に子犬や子猫たちが大好きですが、近所の評判の良いブリーダーさんから譲ってもらってください。ブリーダーさんは個別のアドバイスをくれます。ブリーダーさんではなかったら、保護施設に行くことをおすすめします。子犬や子猫だけでなく年齢が行った子もいます。

と記されています。これらの考えは社会的に”ペットの犬・猫を買う”という行為に対して、あまりポジティブではないこと伺えます。その為、店頭販売を行うことで批判されるような事態も起こりかねないという配慮から、店頭ではあまり見当たらないのです。

日本のペットショップの現状との比較

ヨーロッパにおけるペットショップは、生体販売に関しての多少なりの自粛が見られることと、規制が厳しいことはお分かり頂けたと思います。
では日本での現状がどうであるかを見てみると、実は日本でも最近の活発な動物愛護法の動きから、ペットショップの規制は非常に厳しくされているのは事実です。
例えば、以前は生後45日で販売が許可されていたのですが、現在はヨーロッパ同様に生後8週(56日)に改善されました。また、子犬・子猫の生育状態などを記録することを義務付けられたり、販売できなかった生体に関しては、終生飼育をすることも義務である明文化されています。

しかし、残念ながら外側からはこれらの細かい部分が見えませんし、実際に見えるポイントでも、例えば衛生的に十分清潔度が保たれているか、などは、まだまだ店舗によって随分差があります。また、それに関してクレームをする人もあまり多くない印象があります。一方、ヨーロッパでは、そもそも動物が檻の中にいるような状態はかわいそうと考える人が多いこともあり、衛生的で広々とした空間で子犬・子猫がのびのびしている姿を披露する努力を怠っていません。

日本のペットショップへの期待

日本のペットショップへの規制は、以前よりもかなり進歩したのは明らかですが、実際にその規制がどこまで行き届いているかという部分では、まだ疑問が残ります。利用者である我々がペットショップに足を運んだ際に、厳しい目でチェックする、声に出す、という姿勢を忘れずに、日本のペットショップを育てるように頑張らなければなりません。

rihomeopath

筆者紹介 東京出身、獣医師、医学博士、人と動物のホメオパス、馬と牛の多いノルマンディーで、フランス人夫と田舎暮らしを始めたばかりです。

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