ワンちゃんも人間と同じように鬱になるということを聞いたことがあるでしょうか?

最近はペットショップでワンちゃんのおもちゃと洋服、それにちょっとしたお出かけ用の小物なども沢山売られていて、ワンちゃんを含めたペットの存在が生活の一部になって来ました。いつでも一緒に居られるようにスケジュールを組む、できるだけ時間を作って遊んであげる、など、ワンちゃんを中心に1日が回ると思います。

しかし、そうは言っても人間にもそれなりの都合があり、いつも同じことばかりではありません。最近は遅く帰宅してばかり、いつもの散歩コースをショートカットして急いで帰ることが多くなった、家を空けている時間が長くなった、他のペットも飼い始めた、夫婦喧嘩が増えた、など、生活の変化は様々です。人間の子供には先にコミュケーションを取って、明日からは遅く帰るから、などと説明できますが、ワンちゃんにはそういうわけにはいきません。いつも待っているのにパパがなかなか帰って来ない、赤ちゃんが生まれてそっちばかりに気を取られている、など、人間でも悲しくなってしまう状況はワンちゃんも同じです。

このように人間と生活をしていく中で、悲しいことや辛いことを感じて体調を崩してしまう、それがワンちゃんの鬱病なのです。

犬の鬱の症状

ワンちゃんが生活の変化などで鬱病になってしまった時によく見られる症状には、以下のようなものがあります。ただし、全ての症状は、先に健康診断(血液検査などもを含める)で異常が無いと判断された場合に限ります。

食欲の変化:ワンちゃんは食べることが好きな場合が多いですが、非常に悲しいと感じた時には、人間と同様に食欲が落ちてしまうことがあります。
下痢や嘔吐:特に変な物を食べた訳でもないのに、下痢が続いたり、よく嘔吐することがあります。
いつも寝ている:ワンちゃんは誰も家にいない時は寝ていることが多いですが、飼い主さんが帰宅すれば、喜んでお出迎えなどをしてくれるはずです。しかし、飼い主さんが帰宅しても、全く反応なしで寝ている場合には鬱が考えられます。また、やたらに元気すぎてトイレの失敗をしたり、部屋を引っ掻き回すいたずらをすることもあります。
体の一部を舐める:いつも同じ部分ばかり舐めてしまい、そこが脱毛してしまったり、赤く腫れ上がってしまっていることがあります。一つの原因として考えられるのは、その場所に何か異常がある(例えば腫瘍やかゆみ)ということですが、実は精神的なストレスを紛らわすために舐め続けることもあるのです。
無関心:いつも寝ていることに通じますが、呼んでも起きて寄ってくることがない、お散歩を喜ばない、大好きなおもちゃやおやつに反応がない、などは精神的と考えられます。
隠れる:飼い主さんに寄って来ない、むしろいつも隠れてしまって呼んでも出て来ない、ということもあります。
攻撃的:鬱を抱えたワンちゃんの中には突然攻撃的になる子もいます。例えば、痛い場所を触ったりして攻撃的になることも考えられますが、肉体的な異常が見られない場合には精神的と考えられます。

犬の鬱の治療

ワンちゃんの場合は話を聞かせてもらうわけには行きません。ですから、鬱の症状と思われるものが見られた際には、まず、飼い主さんから環境の変化などを聞きます。そして健康診断として血液検査やレントゲンなどの検査を行います。それで全て問題がないとすると、精神的な問題である判断して治療します。

一番最初にやるべきことは、変化した環境を元に戻すことですが、無理な場合にはワンちゃんが飼い主さんの気持ちを十分受け取って理解してくれそうな状況を考えます。例えば、赤ちゃんが新しくできた場合などは、赤ちゃんが先ではなく、ワンちゃんを先に可愛がる、或いは同時に可愛がる、などの工夫をしてみることです。散歩の時間が短くなってしまっていたら、以前のように長くする、一番可愛がってくれていた家族が家を出てしまった場合は、その人の代わりに今まで以上に可愛がる、などを実行してみることです。

残念ながらどうしても生活環境の調整だけで体調が戻らない場合には、内服薬を使うことがありますが、いずれにせよ、ワンちゃんに対しての思いやりを思い切りアピールしてあげることが必要です。

犬の鬱の予防

人間と違ってワンちゃん達は生活の変化が苦手です。特に、留守番が非常に苦痛と感じる子が多いです。今まで一緒にいる生活であったのが突然変わる、一緒にいる時間が減る、ということはワンちゃんにとってストレス以外の何物でもありません。ですから、初めから”ひとりぼっち”にされる習慣をつけることが大事です。また、特別な外出がある際には、テレビのタイマーを使って人の声を聞かせたり、ドッグシッターを頼むこともよいでしょう。しかし、最終的には家族一丸となって、できる限りのスキンシップをとることが一番の予防法と言えます。

 

rihomeopath

筆者紹介 東京出身、獣医師、医学博士、人と動物のホメオパス、馬と牛の多いノルマンディーで、フランス人夫と田舎暮らしを始めたばかりです。

 

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