ソファの上って気持ちがいいですよね。ごろんと横になり、テレビを見たりうたた寝をしたり…リビングにソファを置いていないお宅の方が珍しいくらいソファは私たちの暮らしになくてはならないものになっています。

そして、ソファに居心地の良さを感じているのは私たちだけではありません。わんちゃんも同じなんです。わんちゃんとソファの取り合いになったりはありませんか?今回は私たちとわんちゃんとソファについて、行動学の視点、整形外科学の視点を中心にお話ししていきたいと思います。

ソファに上るわんちゃんの気持ち

ソファにわんちゃんが上るのは、1番に『居心地が良い』からでしょう。ソファって私たちがくつろぐためのものですよね。座り心地が良いのはもちろんですが、日光やエアコンの風が直接当たらないなど、ソファで過ごしている時の環境も考えて快適に過ごせるように配置していませんか?だから当然、わんちゃんにとってもソファで過ごすことは心地よいことなのです。
また、わんちゃんたちは私たち人間が大好きです。少しでも近くで一緒に居たいと思っています。オーナーさまと一緒にくつろぐことはわんちゃんにとって至福の時間なんですね。ソファは至福の時間を過ごせる夢のような場所です。
わんちゃんや猫ちゃんは快適な場所を見つける天才ですから、教えなくても居心地の良い場所だということが分かるのですね。

わんちゃんはソファに上ってはいけないの?〜行動学の視点から〜

わんちゃんがソファに上るのがダメというわけではありません。しかし、少し接し方を間違うとトラブルが発生するかもしれません。
わんちゃんがソファにのっている時に、唸られる、吠えられる、などと威嚇されたという経験はありませんか?これは、わんちゃんが高い位置に居場所を作ることで、支配的になるからだと行動学的には言われています。また、お気に入りのおもちゃなどと同様にお気に入りの場所を独占したいという欲求があるとも考えられます。
このような行動は、オーナーさまとわんちゃんの上下関係が曖昧であったり、わんちゃんの方が上の立場だったりする場合に見られることが多いとされます。

ソファで威嚇された時の対応

わんちゃんが私たちの言うことをきかなくなってしまうと大変です。そうなる前に、ソファで唸ったり、吠えたりと威嚇するわんちゃんにはもちろんのこと、そうでないわんちゃんにもしていただきたいことがあります。それは、私たちの許可なくソファに上るのは禁止するということです。勝手に上ってしまった場合には、『ダメ』や『ノー』など、短い言葉を使って『やってはいけない』ということを伝え、ソファから下ろします。時間がかかると思いますが、わんちゃんが覚えるまで何度も繰り返し教えてください。
また、ソファに上るときには『アップ』、下ろすときには『ダウン』と声をかけ、ご褒美のおやつを使いながら、上り下りの訓練をするのもよいですね。

わんちゃんはソファに上ってはいけないの?〜整形外科学の視点から〜

脚や背中、特に腰への負担を考えると決して、二つ返事でいいですよ、とは言えません。わんちゃんも椎間板ヘルニアやギックリ腰になってしまうことがあります。

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近年、人気のあるミニチュア・ダックスフンド、トイ・プードルなどの軟骨異栄養犬種とよばれる犬種では、若い時期から椎間板ヘルニアのリスクがあると言われています。ソファに上る時にとる背中を反らす姿勢は、背骨に負担がかかりやすく、背部痛や椎間板ヘルニア、ギックリ腰の原因になることがあります。また、ソファから下りる時には、前肢に負担がかかります。前肢の骨が細いトイ・プードルやポメラニアン、チワワでは着地に失敗して骨折、なんてことも無いわけではありません。

脚や背骨への負担を減らすためにできること

ソファに上らせなければよいのですが、そうもいきませんし、私たちもわんちゃんとソファの上で過ごしたいと思いますよね。
ソファに上る時には、オーナーさまが抱き上げてあげる、下りる際には下ろしてあげるとよいでしょう。勝手に上ってしまわないようにきちんとしつけることも大切になります。また、スロープや階段を設置することで負担を軽減することもできます。

ソファの選び方

最後に、わんちゃんとソファ生活を楽しむために、どんなソファを選んだらよいのかを考えてみましょう。
お散歩に行くわんちゃんであれば、お散歩から帰ってそのままソファへ…なんてこともあるかもしれません。土足でソファへ上るようなものです。また、わんちゃんにはわんちゃん特有な体臭もありますので、汚れたり臭いが付いたりしても洗える素材のカバーを選ぶことをお勧めします。
わんちゃんの中にはソファを噛んだり、掘ったりして傷をつけてしまうこともあるかもしれません。そんな癖のあるわんちゃんなら、ソファにソファカバーをかけた方がよさそうです。
背中の痛み対策であれば、床から高さのあまりないローソファというのも選択肢にいれても良いと思います。

まとめ
わんちゃんとソファでゆったりとくつろぐための参考になったでしょうか?人間同士でもルールがあるように、わんちゃんとの生活でもルールを決めて守るようにしていくことはとても大切なことです。少し対応を間違うとわんちゃんが優位になることもありますが、ちょっとした心がけで楽しく過ごせるようにもなります。わんちゃんとのソファライフを快適に楽しいものとしてくださいね。

(uw25rescueccnu)
育児をしながら臨床獣医師として勤務中、その傍でペットについて正しい知識を知ってもらいたいという思いから、執筆も手がけています。

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