ワンちゃんが腎臓病と診断された際には、多くの病院でネフガードというサプリメントを飲ませてみるように言われると思います。しかし、”獣医師に言われたから飲ませている”、”腎臓の数字が良くなると言われたから飲ませている”、という飼い主さんが多く、実際のところ、”なぜ飲むと良いのか?””一体、ネフガードは何なのか?”ということを掘り下げて聞くチャンスがないのが現状です。検査で腎臓が悪いと言われたらびっくりして、とても説明をゆっくり聞いている気分ではなかったりもしますから、ここで改めてネフガードについて考えてみたいと思います。

まず、腎臓病という言葉はとても曖昧ですが、ワンちゃんの場合、多くは腎臓が年齢やそれ以外の原因でうまく働かなくなってしまった状態を示します。腎臓の働きで重要なことの一つは、体の中のいらなくなった老廃物を尿と一緒に外に出すことですが、働きが悪いことにより老廃物は体に溜まって行きます。そのまま放置しておきますと、尿として出るはずの毒素が血液中に残ってしまい、尿毒症という状態を引き起こします。

つまり、この毒素がなくなってしまえば体調は改善するはずです。そこで、ワンちゃんや人間の腎臓病を患った皆さんは、毒素を溜めないような治療を行うわけです。その一つの治療法が、このネフガードというサプリメントです。これを使うことにより、体に残ってしまった毒素をある程度追い出すことができるのです。

ネフガードとは

そもそも、サプリメントと言われているネフガードの正体は何かと言いますと、植物性のヘルスカーボンという活性炭です。活性炭は毒素を吸着する作用があり、これを利用して、毒素が体内に吸収される前に吸着して便と一緒に体外へ出すということを行います。
粒と顆粒のタイプがありますが、どちらも無味無臭で見た目は単なる黒い墨のようですが、ワンちゃんは食べることが好きな子が多いので、フードに載せても気にせずにそのまま食べてしもらうことができると思います。また、活性炭の副作用によくある便秘の副作用はあまりないと言われています。

犬の腎臓病におけるネフガードの効果

ネフガードは毒素を吸着して腎臓の機能を助けるサプリメントであることをお話しましたが、では具体的にはどういう効果なのでしょう?毒素と言われてもあまりピンと来ないと思いますので、その点に注目してみたいと思います。

腎臓病であると診断された際には、必ず獣医師から血液検査の説明を受けます。その際に、この数字が悪いですね、と言われたものが毒素の指標となる数字のBUN(尿素窒素)CRE(クレアチニン)です。BUNはタンパク質が分解されて出る老廃物で、CREは筋肉が動いた際に使うエネルギー源のクレアチンリン酸が代謝された後に出る老廃物です。どちらも腎臓で濾過されて尿となって出て行きますが、腎臓病であれば体内に溜まります。そこで、ネフガードを飲むことによりこれらの数字が下がることが期待できます。

ネフガードにおける注意点

まず、服用の仕方に関する注意ですが、他の薬剤と同時に飲むことは避けてください。その薬剤が毒素として吸着されてしまうと意味がありません。
次に、ワンちゃんの腎臓病は腎臓がダメージを受けてしまっている結果、腎臓を働かせすぎないようにしなければいけません。すなわち、たくさんの毒素が体に溜まらないような腎臓病用の処方食の利用です。サプリメントがあるから平気と言うことで、全面的にそれに頼るのではなく、フードを低タンパクにしてあげることも治療の一つです。そして、脱水を防ぐための皮下点滴(通院、あるいは自宅で)は必須であると思って下さい。

また、残念ながら全てのワンちゃんに同じ効果を期待するのは無理があります。期待した通りに数字が下がらなかったり、便秘になってみたり、元々、腎臓病では下痢をする子もいるので、単純に飲んでスッキリ改善とは行かないことがあります。その為、必ず獣医師と相談しながら使わなければなりません。
飲むことで状態がうまく安定してくると末長くのお付き合いとなりますが、うまく飲んでもらえなかったり、血液検査の結果が安定しない場合には、他に選択肢はありますから、諦めずに根気よく長生きの為の最良治療法を探してみて下さい。

rihomeopath

筆者紹介 東京出身、獣医師、医学博士、人と動物のホメオパス、馬と牛の多いノルマンディーで、フランス人夫と田舎暮らしを始めたばかりです。

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